「マン・オブ・スティール」鑑賞


「ウォッチメン」のあとはザック・スナイダーの映画は二度と観るまいと誓った身ですが、スーパーマン映画となると話は別で。許せ。

公開したばかりなので感想を簡潔に:

・またダメ映画になるかと思ったけどある程度は楽しめた。でもこれスーパーヒーロー映画というよりSF映画だよな。人類のファースト・コンタクトを描いた内容の。

・「ダークナイト」が大ヒットしたときにワーナーの重役あたりが「これからのDCコミックスの映画はみんな暗くするからね〜」といったことを言っていて、スーパーマンを暗くしてどうするんだよと思ってたが、本当にそんな感じだった。

・今回はそれはそれで映画が成り立っているけれど、フランチャイズとして人気を持続させることが出来るのかは微妙な気もする。なんか悪い意味で全力を使い果たしてしまったというか、後にも登場するであろうキャラクターたちをきちんと立たせていないし。おそらく次の映画には出てこないであろうケヴィン・コスナーとラッセル・クロウなどは良い演技を見せているのだが。

・「プレミアム・ラッシュ」を観てしまうと、マイケル・シャノンの悪役はどうもカラ威張りしているように見えてしまうな。

・まあ次回はご存知のようにバットマンが登場するわけで、そっちのほうのアクションを際立たせておけば映画としては成り立ってしまうんだろうか。この暗いトーンってバットマンには似合うかもしれないけれど、JLAには合わないんじゃないの。

・話題を呼んだラストの展開も含め、爽快感は無いものの、まあ悪くはない作品でした。ただやはりこの路線って話がどんどん暗くなる方向にしか進まなくて、いずれ行き止まりに達するような気がする。というわけで次作のことを勝手に心配しながらスクリーンを眺めるという、どうも不思議な体験であったよ。

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