「IRONSIDE」鑑賞


10月から始まるNBCの新シリーズで、名の通りレイモンド・バーの「鬼警部アイアンサイド」のリメーク…っておれオリジナルを観たことがないのですが。

ニューヨーク市警の警部ロバート・アイアンサイドは容疑者を追跡中に狙撃され、半身不随となって車椅子の身になってしまう。しかしこの障害にもめげず、彼は独自の捜査班を結成してさまざまな事件を解決していくのであった…というプロット。

アイアンサイドは頭脳明晰であり、情報集めなどは部下が行うものの、いわゆる安楽椅子探偵というわけでもなく、自ら現場に赴いて犯人逮捕などを行う行動派。ただそのせいか従来の刑事ドラマに比べてそんなに目立った特徴があるわけでもなく、意地の悪い言い方をすれば「刑事が車椅子に乗ってるだけ」だという内容でもある。第1話ではアイアンサイドが狙撃された狙撃された顛末とか、半身不随になったことの葛藤なども描かれているものの、あまり話に深みを与えるものではなく。とりかかった事件の解決もなんとなくモヤモヤが残る内容だったな。

主人公のアイアンサイドを演じるのは「THE EVENT/イベント」のブレア・アンダーウッドで、彼の部下としてパブロ・シュレイヴァーなどが出演している。実際は健常者であるアンダーウッドが障碍者を演じることに対して「障碍者の役者を起用しろ!」というクレームも出たらしいが、そこまで政治的に正しくならなくてもいいんじゃないかと思う。

むしろこうした作品に人気が出ることが障碍者への貢献にもなるとは思うんだけど、人気が出るかはかなり微妙な内容の作品ではある。

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