「RAKE」鑑賞


FOXの新シリーズで、オーストラリアの同名番組のリメークらしい。第1話の監督はサム・ライミ。

キーガン・ディーンはロサンゼルスの弁護士だったがギャンブル好き・女好き・全てにルーズで自己中心的という徹底的なダメ男で、借金取りにボコられても懲りずに賭博に手を出し、弁護士仲間からも疎んじられている存在。彼は別れた妻子からもあてにされず、事務所の助手の給料も払えない状態だったが、すぐに金になりそうだということで連続殺人犯の弁護を引き受けることに。彼の有罪を認めるだけの手続きだったはずが、土壇場になって殺人犯が自分の罪状を否認し、裁判は思わぬ方向に…というのが第1話のプロット。

ちなみに題名の「Rake」とは「熊手」のことではなく「放蕩者」という意味な。そんな放蕩者の主人公を演じるのがグレッグ・キニアで、ごく普通の男性というかサエない男を演じさせたら彼ってトップレベルの役者だと思うのですよ。だからこの番組の役もすごく似合っているのだけど、逆に似合いすぎているというか、あまりにも主人公に魅力がないのが問題ではないかと。協調性のない主人公ということでアメリカでは「ハウス」と比べられているようだけど、あっちはまだ患者を救おうという意思があったのに対し、こちらは被告を弁護しようという気が感じられず、法廷ドラマとしても中途半端な出来になってしまっている。

せっかくグレッグ・キニアを起用してるのになんかもったいない番組。今後はもっと面白くなることに期待しましょう。

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