「Star Trek: New Voyages - World Enough and Time」鑑賞

weat_teaser_poster.jpg

数多ある「スター・トレック」のファンが作ったアマチュア・ムービーのなかでも、突出したクオリティを持ちプロのスタッフが参加することでも知られる「Star Trek: New Voyages」シリーズの最新作「World Enough and Time」を観る。

今回の特徴は何と言ってもジョージ・タケイ本人が出演してスールー役を演じているところ。オリジナル・シリーズの頃が舞台の作品なので、若かりしスールーは別の俳優が演じ、その「30年後の姿」としてタケイ御大が登場し、老体にムチ打って見事な剣さばきまで披露してくれる大サービス。ついでにジャニス・ランド役でグレイス・リー・ホィットニーも登場するし、脚本を書いたのは実際にTNGやDS9とかの話を執筆した人たちらしい。ここまでゲストが豪華だとアマチュア作品とは言えんなあ。

ロミュラン船との交戦により重力波に捕らえられたエンタープライズ号を救うためにロミュラン船の調査に向ったスールーだが、転送時の事故により(いつだってこれだ)、エンタープライズ号に戻ってきたのは30年後の彼と、その娘だった。カークたちは彼に戸惑いながらも、エンタープライズを救うための情報を得ようとするが…。というのが大まかなプロット。STにつきものの「怪しい科学的説明」が何度も出てくるけど、「ギャラクティカ」に慣れてしまった身にとってはかなりまどろっこしく感じられるかも。

最近のSTのアマチュア作品の例にもれず「特撮1流、演技は2流」といった感じで、特撮は「Star Wreck: In the Pirkinning」ほどの素晴らしい出来ではないものの、60年代当時のものよりはずっといい出来。一方の演技は、カークやスポックを知らない俳優が演じているという違和感され乗り切れれば、そんなに悪くはないかな。スールーの娘とかはとっても滑舌悪いけど。アマチュア俳優のなかにジョージ・タケイのようなプロがいると、やはり演技力に差がありすぎて浮きまくってますね。そして脚本もプロが書いただけあって結構面白い。「ヴォイジャー」でスールーが出たときの話よりもいいぞ。

単なるアマチュア・ムービーとして片付けるわけにはいかないクオリティを持った作品。ここで一応視聴できます。ストリーミング速度遅いけど。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です