「MATADOR」鑑賞


ロバート・ロドリゲスが所有するヒスパニック向けネットワーク「El Rey」の、「From Dusk Till Dawn」に続くオリジナルシリーズ第2弾。第1話の監督はロドリゲス御大で、クリエーターには最近ハリウッドで微妙な大作を連発しているアレックス・カーツマンとロベルト・オーチーが名を連ねている。

トニー・ブラボーは覆面捜査を行なう麻薬取締局の捜査官だったが、彼の能力に目を付けたCIAのエージェントに誘拐されるように引き抜かれ、怪しいビジネスに手を染めている大富豪の調査を行うように命じられる。その大富豪はLAのサッカーチームのオーナーであったことから、彼に近づくためにトニーは女子サッカーの金メダリストによる猛特訓を受け、チームの入団テストに見事にパスする。「マタドール」(闘牛士)のニックネームをもらってチームに加わるトニーだったが、彼のことを好まない者も何人かいて…というようなプロット。

サッカー選手で秘密エージェントの主人公というと望月三起也のマンガみたいだけど、あんなクールなドンパチがあるわけでもなく、ベタな演出が続くテレノベラ的な内容になってます。ロドリゲスもなんかやっつけ仕事やってんなあという感じ。主人公が運動神経抜群で、ヒスパニックの視聴者が憧れそうなタイプなのにテキーラが飲めないという設定はちょっと面白かった。

主人公のトニーを演じるのはガブリエル・ルナ。大富豪のオーナー役をアルフレッド・モリーナが演じてるのだが、彼がスペイン語訛りの演技をするのってすごく似合ってないね。あとはルイ・オザワが殺し屋役でゲスト出演してたりします。

明確にヒスパニックの視聴者を意識して作られた内容なので、日本での放送は難しいかもしれないな。個人的には「From Dusk〜」のほうが面白かった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です