Ascension, Season 1
Syfyチャンネルのミニシリーズ。

架空歴史っぽい設定で、1960年代に冷戦の激化を懸念したアメリカ政府はプロキシマ・ケンタウリへの移民を企画し、350人の男女を乗せた巨大宇宙船「アセンション」を打ち上げた。アセンションは100年の時をかけてケンタウリに到達する世代宇宙船であり、物語は打ち上げの51年後に始まる。宇宙船のなかで生まれた世代が成人となり、アセンションの目的が搭乗員のあいだで希薄になっていくなか、プールのそばで少女の死体が発見される。当初は事故死かと思われたが、船に持ち込まれていないはずの拳銃によって彼女は射殺されていたことが判明する。さらにアセンションには衝撃的な事実が隠されていた…というプロット。

ネタばらしすると設定はJ・G・バラードの「アルファ・ケンタウリへの十三人」と同じなのだが、あそこまで真面目な内容になっているわけでもなく、もっとベタな感じ。むしろジュブナイルSFを映像化したような出来かな。宇宙船でのファッションやトレンドは未だに60年代なので「宇宙のマッドメン」などと比喩されているようだけど、他にも搭乗員の権力争いとかお色気シーンとかティーンのロマンスとかがあって、なんかゴタゴタ盛られた内容になっている。

主演は「ギャラクティカ」のトリシア・ヘルファー。地上波ネットワークの番組とかに出演もしたけどあまり成功しなくて、またSyfyに戻ってきましたね。あとは「アリーmyラブ」のギル・ベローズなんかも出演している。でも全体的に役者の演技がヘタというか、説明調のセリフが多いところで損をしてしまっていると思う。

「ギャラクティカ」並に奥の深いSF番組を期待していると肩すかしをくらうかもしれないが、ここ数年のSyfyチャンネルって安直なリアリティ番組ばかり製作してた印象があるので、こういう野心的な番組をまた作るようになったのは良い傾向だろう。このあとは「地球幼年期の終わり」のミニシリーズの製作なんかも控えているわけで、これをきっかけに良質なSF番組を作ってくれることに期待しておきます。

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