月面着陸陰謀論の思い出

c0069732_23551435.jpg
人類が月に行ったというのはデマカセだと信じている人が2割もいるんだとか。この月面着陸陰謀論って忘れた頃に耳にするなあ。まあ最後に月面着陸が行われたのは35年も前のことだし、スーパーファミコン以下の能力とされるコンピューターによって複雑怪奇な軌道計算をしたという話を聞いたりすると、本当に月面着陸はあったのか?なんて気にはなるよな。

で「月面着陸を信じない」理由の第3位として「テレビの検証番組を見て」というのが挙げられてるんだけど、個人的にこれにはちょっと思い出がありまして、もう数年前の話だからバラすけど、日本でこの陰謀論が広く知られるきっかけとなった某テレビ局のバラエティ番組に、陰謀論に関する映像素材(アメリカで放送された”ドキュメンタリー”番組)を渡したのって俺なんだよね。

そのアメリカの番組は中国でも放送されて話題になったということで、権利元を探して購入してきて欲しいと日本のテレビ局のスタッフに依頼され、うまく権利元を探して交渉を行い素材を入手した次第なわけです。それをテレビ局が編集して放送したところ、予想外の反響があったというわけだ。個人的にはこの手の陰謀論は以前から耳にしていて(陰謀論は好きなのです)、すでに多くの科学者たちによってデバンク(反証)されているのも知っていたから、今さらになって話題になったのには驚くというよりも呆れたけどね。

最初にこの番組の話を持ち出してきたのはテレビ局のスタッフだったし、俺も上司に手伝ってもらって権利元を探し出したわけだから自分の手柄を主張するような気は毛頭ないんだけど、しみったれてるのは番組が話題になった後のテレビ局の対応で、素材の放送(使用)回数は2回までという契約だったのにゴネまくって4〜5回は放送してたし、雑誌の取材には番組を「フォックスから買った」とウソついてたし(フォックスは権利元ではない)、しまいには番組の”ブレーン”を語る人が内容の薄い便乗本を出したりと、まあ、ロクなことはやってなかったすね。大手テレビ局ってあんなものなのかな。

まあこれらは今となってはいい思い出なのですが、未だにこんなアンケートとかで言及されてるのを見ると、あのとき素材を入手しなかったほうが世のためになったのかな、とふと考えずにはいられないのです。まあ人類が再び月面、さらには火星への着陸を目指すようになってくれれば一番いいんだけど。そういえばNASAって肝心の月面着陸の映像テープを紛失してるんだよな。そういうヘマをやってるから突っ込まれたりするんだろうに。

ちなみにこの手の記事では必ず言及される「カプリコン・1」ってそんなに特筆すべき映画かぁ?ピータ・ハイアムズって駄作ばかり作ってる監督じゃん。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です