・「黒本」の紹介が続き、「TRUMP」なる子供向けコミック雑誌(BEANOみたいなやつ)が登場。表紙は「何がジェーンに起こったか?」の1ページマンガになっている。
・それから数ページは(ヴァージニア・ウルフの)オーランドーの絵物語が続く。古代エジプトに生まれたオーランドーは、性別を変えながら何千年ものあいだ世界各地を放浪し、歴史の生き証人となってさまざまな経験をしていく。彼は「リーグ」の設立にも深く関わっており、「黒本」の陰の主人公と言えるかもしれない。
・次は「Færie’s Fortunes Founded」という、シェイクスピアの幻の遺稿が紹介される。戯曲の形式をとりながら、オーランドーとプロスペローが妖精の血を引く女王グロリアナの命を受けて、「リーグ」を結成するまでが描かれている。シェイクスピアの文体を真似て、ムーアが悪ノリで書いてるのがよく分かる。
・それからファニー・ヒルの独白の形をとった絵物語が登場。ここだけ紙の材質が違うという凝りよう。性に奔放なファニーがいろいろエッチな目にあいながら、ガリバー率いる第2次「リーグ」と冒険をともにしていく。ここがいちばんアダルトな部分だな。
・ジョージ3世の風刺画が紹介されて、最初の小説部分は終了。
・ここから話はコミック部分に戻り、「黒本」を手にしたミナ・マーレイとクォーターメインが下宿を出て逃避行を続ける。
・一方、”M”は「黒本」を取り戻すため、ジェームズ・ボンド、エマ・ピール、ブルドッグ・ドラモンド(著作権の関係から名前が微妙に違っている)の3人を刺客として送り出す。「おしゃれ(マル秘)探偵」のエマ・ピールの登場からも分かるように、小説だけでなく映画やTVシリーズのキャラクターが登場するのが本書の特徴になっている。

ちなみにジェス・ネヴィンズによる注釈のページはこちら。前2作のときと同様に、いずれ本にまとめられて出版されるらしい。

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