「LIFE ON MARS」鑑賞中

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最近はイギリスBBCのカルト刑事ドラマ「LIFE ON MARS」をダーッと観ている。

これは連続殺人犯を追っていたマンチェスターの刑事が、車にはねられたことで何故か1973年にタイムスリップ(?)してしまい、そこでも刑事として犯罪を解決しながら、自分がなぜ1973年にいるのか、そしてどうやったら元の世界に戻れるのかを探っていくという内容のもの。

こんな設定だとSFドラマっぽく聞こえるかもしれないが、中身は9割ほどがストレートな刑事ドラマで、70年代の警察の荒っぽくて非人道的な捜査方法に閉口しつつも事件を解決しようとする主人公の苦労が描かれている。そんななかで彼は自分が昏睡状態にいることをつげる医者や母親の声、そして謎の少女の幻聴や幻覚を経験する。はたして彼は本当に1973年にいるのか、それとも昏睡状態で夢を見ているのか、あるいは単に気が狂っているのか…?というのがシリーズを通した大きな謎になっている。

とにかく70年代の舞台設定が非常に凝っていて、セットや服装、車などが当時の雰囲気をうまく醸し出しているほか、当時と現在の文化比較を巧妙に行っているのが面白い。主人公は未来のことを知ってても誰にも信用されず、逆にカルチャーショックを受けてオロオロしてばっかりだったりする。70年代の刑事ドラマへのオマージュも含まれてるんだろうな。主人公の同僚たちのマンチェスター訛りがキツくて、何言ってんのか分かりにくいのが問題だけど。ちなみに題名の「LIFE ON MARS」は主人公が車にはねられたときに聞いていたデビッド・ボウイの曲名にちなんでるんだが、シリーズを通じてスイートやポール・マッカートニー、フーといった70年代ロックが多用されているのも特徴的。

イギリスではこないだ最終回が放送されたみたいだけど、人気は上々でアメリカでもデビッド・E・ケリーがリメイクするという噂があるほか、今度は80年代を舞台にした「ASHES TO ASHES」というスピンオフ作品の製作が決定したんだとか。そうなると次は90年代を舞台にした「TIN MACHINE」というスピンオフが作られたりして。何かイヤな題名だな。<

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