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こないだ「AVクラブ」でもその経歴が詳しく紹介されたアメコミ界の異端児、アラン・ムーアに関するドキュメンタリー「The Mindscape of Alan Moore」を観た。

ノーザンプトンの貧しい地区で生まれ育ち、現実からの逃避の術としてアメリカの・コミックに夢中になったムーアは、学校から追い出されたあとコミック作家になることを決意し、「2000AD」誌で作品を執筆するようになる。そしてDCコミックスにスカウトされて「スワンプ・シング」でアメリカデビューを果たし、代表作「ウォッチメン」を完成させることになる。これに合わせてムーアのスーパーヒーローやファシズムに関する考えが彼自身によって語られていくわけだが、実はコミックについていろいろ語られるのはドキュメンタリーの途中までで、後半は例によって異様にディープな魔法の概念が語られる展開になっていく。

ムーアによると魔法というのはつまり「アート」であり、言葉や絵などを用いて人の意識に変化をもたらすものなんだそうな。そこから人の意識について焦点があてられ、「シェルドレイクの仮説」に象徴されるような、人の意識が共有される次元についての解説がされていく。この世界の根本にあるものは「情報」であり、すべては情報の派生物だという考えも説かれるが、これってシュタイナーのアカシック・レコードの概念のようなものなんだろうか。人々がある一定の情報を蓄積する時間は加速的に短くなっており、2015年頃にはそれまで人間が蓄積した情報量の2倍の量を1000分の1秒で蓄積することになるだろうという話は興味深い。

この他にも陰謀論(の否定)とか、単一神教の害悪とか、言語における時間の概念などさまざまな事柄が語られていく。これを大きな啓示ととらえるか、単なるキチガイの妄言ととらえるかは観る人の勝手だろうけど、個人的にはなかなか面白かった。でもあと3回くらい観ないと、彼の言ってることは十分に理解できそうにないなあ。

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