ADHDの人向けに作られてるかのごとく、カラフルな画面と怒濤の如きギャグの展開に圧倒されますが、かなり楽しめる作品。

前作の「LEGO ムービー」、いや失礼、「LEGO® ムービー」は後半の意外なメタな展開におおっ!となった秀作でしたが、こっちは映画のクレジットとかにメタなツッコミが入ったりはするものの、基本的にはバットマンの世界に話を置いている。コメディ映画なんだけどバットマンの孤独さに焦点をあて、彼にはなぜロビン(とその他の仲間)が必要なのか?という点をうまく解説した作品でありました。なんでバットマンのコスチュームに比べてロビンのものはあんなに派手なのか?というのはコミックでもきちんと説明されてない案件なのだが、それも冗談半分ながらうまく分析してましたね。

サイコなバットマンとパッパラパーなロビンの組み合わせという点では、かの悪名高き「All Star Batman & Robin, the Boy Wonder」を彷彿とさせましたが、当然ながらあそこまでダークではなく、映画やテレビ版を含めたバットマンのフランチャイズの歴史に敬意を払った内容になっている。カイトマンとかカレンダーマンといったマイナーなキャラクターが動く姿なんて拝めるとは思ってなかったですよ。ジェントルマン・ゴーストってバットマンのヴィランじゃないだろうとか、ブラック・バルカンとかワンダーツインズってジャスティス・リーグにいないだろうとかツッコミながら観るのもアメコミファンの冥利につきますな。エンドクレジットでも多数のアメコミのクリエーターたちの名前が挙げられてましたよ。

さらに今回の悪役はバットマンの伝統的なヴィランではなく(除くジョーカー)、フランチャイズの枠を超えた悪役大集合!ワーナーが版権持ってるキャラクターだけかなと思ったらジョーズも出てくるし、イギリスからは「ドクター・フー」のダーレクまで登場する大盤振る舞い!デカい恐竜はゴジラかと思ってたら「タイタンの戦い」のクラーケンだったか。

字幕版で観たがバットマンの声優は前作に続いてウィル・アーネットで、ケビン・コンロイでないのは仕方ないのかもしれんね。ロビンの声がマイケル・セラなので「アレステッド・ディベロップメント」のカナダ人ふたりの共演になっている。ザック・ガリフィアナキスがジョーカーの声をやってるのだけど、ちょっとサイコっぽさがなくて残念。ここはやはりマーク・ハミルにやらせてもよかったのでは。

バットマンのことを知ってればとても楽しめるし、そうでなくても普通に楽しめる作品。世界中で大ヒットしたようだし、アメコミ映画だからといってMCUやDCUといった狭いコンティニュイティに制限せず、こういうコメディ作品も作ったほうがコミックの柔軟性を示せて良いのではないかと思うのです。

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