こないだアメリカで観てきたのだよ。当然以下はネタバレがあるので注意。注意!

・「オデッセイ」では故郷を遠く離れた宇宙飛行士が生存のために奮闘するさまを描いたリドリー・スコットが今回もまた、故郷を遠く離れた宇宙飛行士たちが生存のために奮闘するさまを描いている。違いはこちらの奮闘がすべて徒労に終わり、彼らがブチブチと殺されていくところだが。

・前半は「プロメテウス」っぽくて後半は「エイリアン」になってくるといったところか。全体的には闇スコットによる宇宙版「悪の法則」という感じですけどね。後ろですべてを操ってる存在の手中に、皆がズブズブとはまっていくのですもの。

・「プロメテウス」観た人も短編映像「Last Supper」と「The Crossing」は事前に観ておいたほうが良いと思う。後者はネタバレ気味だが話を補完するのに重要なので。

・「プロメテウス」は異星人・異生物の生態系が完全に意味不明でしたが:

今回はより「エイリアン」に近づいた生物(?)考証になっているかな。それでもチートっぽい展開があるけど。

・キャストは前作に続いてマイケル・ファスベンダーがアンドロイド役を演じているほか、キャサリン・ウォーターストンやダニー・マクブライド、ビリー・クラダップなど。ウォーターストン、短髪にするとパパに似てきていて…。マクブライドはコメディ畑の人だが顔つきがいかついので、今回の役には適していたと思う。エイミー・サイメッツがこういう大作に出てたのは意外だった。

・製作開始時から言われているように、ホラーとしての「エイリアン」の原点に立ち返った作りになっていた。「古城に迷い込んだ若者たちが、城主とその怪物に殺されていく」ハマーフィルム的な展開だよね。ただ今の時代において、「卵を覗いたらフェイスハガーが飛び出してきた!」という展開はもう誰も驚かないのでは。あと最後に1つどんでん返しがあるのですが、明らかにそれが事前に分かるような演出がされていて、そこらへんのスコットの意図はいかに。

・あとはSFとしても、人知を超えた謎の存在であったエイリアン(ゼノモーフ)のオリジンを明かしてしまうのは、彼らの神秘性を奪ってしまうのではないかという懸念が残る。80歳を目前にしてスコットは、「エイリアン」映画をあと1〜2本は撮ると意気込んでいるようなので、この映画で残ったモヤモヤしたものがうまく解決されるのかもしれないけど、それでも最後は第1作の初めにつながる(らしい)ので、結末がわかってる話を何本もつくるのはどうなのかとも思う。ちなみにエイリアン・クイーンって出てくるんだろうか。あれってキャメロンの創造物だよな。

・個人的にはあれはあれで好きだった「プロメテウス」以上に楽しめる内容だったし、ベテラン監督による一定水準以上のクオリティを保っている作品であることは間違いないのですよ。ただし後味が悪いまま劇場を出ることになるのは間違いないので、まあこれからスコット爺はどうしていくんですかね。デートで観るような場合は注意しましょう。

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