「EIGHTH GRADE」鑑賞

昨年いろいろなところで高い評価を得た青春映画。

題名通りアメリカの学校の8学年目(日本でいう中学3年あたりか)の終了を目の前に控え、高校への進学が決まったケイラという女の子を主人公にした話。内気なケイラは友達がおらず、「学校でいちばん静かな少女」に選出されるほど。いちおう自己啓発的なメッセージを述べるyoutubeチャンネルをやっているものの誰も視聴する人がおらず、母親も不在で父親と黙々と暮らしているような毎日だった。そんな彼女はふとしたことから学校の人気者である少女の誕生日パーティーに招かれるものの、そこでも周囲と打ち解けることができず…というような話。

いわゆる「痛い女の子」の話というわけではなく、ティーン映画にありがちな主人公が大失敗をするような内容でもなく、ただ青春の不安を抱えた女の子の生活を淡々と描いたような作りになっていて、それがかえって新鮮な感じを与えているのかもしれない。親が意外と物分かりがよくて、子供のほうが焦って空回りをしている、という構図は「ぼくとアールと彼女のさよなら」にも似ているかな。

ケイラはyoutubeチャンネルで、自信を持つことの大切さとかをカメラに向かって説いていて、その本人がそうしたことを実践できてないわけだが、主人公の心情を表すやり方としては効果的であった。あと同級生に面と向かって話をするときも、相手の目を見れないというのが妙にリアルで良かったな。なお現在のティーンはFacebookなんてやってないんだそうです。インスタグラムはやってるからFacebook社に貢献していることは変わりないのだが。

出演者はみんな比較的無名の人たちばかりで、ケイラを演じるケルシー・フィッシャーって「怪盗グルーの月泥棒」で子役の声をやってた人?不細工ではないのだけど肌が荒れていて、体も微妙な感じで垂れているし、垢抜けないケイラの役にずっぱしハマっている。次回作がザ・シャッグスの伝記映画だというのもさもありなん。監督のボー・バーナムってまだ20代のスタンダップ・コメディアンで、おれ知らなかったのですが、自身の学生時代の経験をもとにこの映画を作ったのだとか。

緩い内容ではあるものの、いろいろ共感できるところがあった作品だった。まあ個人的にはティーンの主人公よりもその父親のほうが歳が近いのですが。そこまで絶賛されるほどの内容ではないものの、良い映画ですよ。

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