「ハッスル&フロウ」鑑賞

c0069732_21242485.jpg
AintItCoolとかで高い評価を得ている「ハッスル&フロウ」のDVDをレンタルして観る。

話の展開自体は決して斬新なものではないけれど、転職に命をかける中間管理職のごとく、音楽で有名になって底辺での生活から抜け出そうとする主人公(テレンス・ハワード)がメンフィスのポン引きだってところがミソ。高級なマイクを手に入れるためには自分とこの娼婦に売春を強要するようなダメ男でありつつも、私欲というよりも執念に駆り立てられて運をつかもうとする姿がカッコいい。男の映画っすね。

ボロい家の一室を改造して作ったスタジオでのレコーディング風景も秀逸で、ヒップホップ映画としては「8マイル」よりも面白いかも。俺はギャングスタ・ラップって嫌いなんだけど(オールド・スクールは好き)、「♪ポン引き稼業も楽じゃねえ♪」という異様にキャッチーなテーマ曲(アカデミー賞受賞)にはのせられていまう。一時は第2のマーティン・ローレンスになるかと思われた(ケナし言葉だよ)アンソニー・アンダーソンも、プロデューサーの役を真面目に演じていていい感じ。アイザック・ヘイズもチョイ役を相変わらず渋く演じている。

ちなみに前から不思議に思ってるんだけど、ポン引きってどうやったらなれるんだろう。突然どっかから娼婦を集めて来れるわけでもないし、やはり誰かに弟子入りしてから暖簾分けみたいなことをするんだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です