その思想がアナクロだとか非現実的だとか言われようが、俺が敬愛してやまないパンク・バンド「クラス」のドキュメンタリー「There Is No Authority But Yourself」を観る。公式サイトではうまく視聴できなかったけど、グーグルビデオでタダで観れるぞ

ドラマーのペニー・ランボーへのインタビューを主体に、アートワーク担当のジー・ヴァウチャーやボーカルのスティーブ・イグノラントといった元メンバーたちの証言を通じて、クラスの歴史と思想が語られていく内容。クラッシュなどのパンク・ムーブメントに触発されてバンドを始めた彼らは、すぐに商業主義のバンドたちとは一線を画して徹底して反体制を貫き、アナーキズムの代弁者として数多くのチャリティ・ギグを行っていく。まだサンプラーもなかった時期にサッチャーとレーガンの会話の記録を偽ったテープを作成し、それが話題になってKGBが接触してきたなんていう話が面白い。自分たちの知らないところでバンドのマーチャンダイズが作成され続けていて、いつの間にかデビッド・ベッカムのような大金持ちまでもがクラスのTシャツを着ていたなんていう話は痛烈な皮肉でもある。そういえば日本でもどこぞのデザイナーがバンドのTシャツ着てカッコつけてたっけ。

今ではイギリスの田舎に土地を買って自給自足の生活をし、若者を従えたコミューンのなかで暮らしているランボーだけど、音楽活動は続けていて相変わらずメッセージ色の強いパフォーマンスを行っているらしい。これって理想的なパンクスの老い方なんじゃないでしょうか。少なくともバターの宣伝をするジョニー・ロットンよりかはマシだと思う。

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