新キャプテン・アメリカ誕生! 「RAINES」鑑賞
Mar 19

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ポール・ハギスといえば(すげえ名前だ)、「ミリオンダラー・ベイビー」や「硫黄島からの手紙」といった人気作品の脚本や、アカデミー作品賞をとった「クラッシュ」の監督などを手がけたことで今やおそらくハリウッドでいちばん勢いに乗っている人だけど、もともとは「騎馬警官」とか「Walker, Texas Ranger」などといった実に微妙な出来のテレビシリーズを手がけてた人なんだよね。そんな彼が新しく手がけたシリーズ「The Black Donnellys」の第1話がiTunesストアで無料配布されてたので観てみる。

これは犯罪に手を染めることとなったアイルランド系の4兄弟の姿を追ったドラマで、アイリッシュ版「ゴッドファーザー」といった感じの内容か。乱暴者のジミー、物語の主人公であるトミー、賭け事が好きなケヴィン、色男のショーンの4人が、ニューヨークの裏社会の権力争いの中からイタリア系マフィアを相手にしつつ、自分たちの縄張りを守っていこうとするもの。マフィアを相手にするのには兄弟たちが若すぎるような気もするけどね。あと物語の大半は彼らの仲間であるジョーイの「告白」として語られているのが特徴でもある。

全体的には思ったよりも出来は悪くなかった。地上波(NBC)のドラマとしては珍しくきちんとニューヨークで撮影がしっかり行われていて、ニューヨークの下町を舞台に犯罪に巻き込まれていく兄弟の悲哀を描いているところはスコセッシの作品を観ているかのよう。でも幸か不幸かテーマが重厚すぎて、地上波には向いていない作品のような気がする。ミニ・シリーズとかHBOのシリーズとかだったらもっと良かったんだろうけどね。案の定、視聴率はあまり高くはないみたいだけど、13エピソードくらいは最低でも続いて欲しいな。

ちなみに「アイルランド系は昔からネガティブなステロタイプとして見なされてきた」みたいなセリフがあるんだけど、酒場で酔っぱらってケンカするような連中を描いてるようじゃ、イメージ向上には結びつきませんぜ。

written by Kingink

4 Responses to “「The Black Donnellys」鑑賞”

  1. 高橋 幸二 Says:

    カナダ日本語新聞元記者の高橋と申します。
    “The Black Donnellys”で検索して来ました。
    1993年にビッドルフのドンネリー邸を訪問して以来、ずっとこの問題を追いかけています。
    新聞でこの事件を報道したのは1993年ですが、最近裁判記録がネット上に出回っていることを知り、目を通してみましたが分量は多いし、読めば読むほど余計に謎が深まってきます。
    確実に言えることは、「事実は小説より奇なり」ということです。
    ドラマは見ていないのですが、おもしろいのでしょうか?
    ホームページに事件についてまとめておきましたので、よかったらご覧下さい。

    http://bluejays.ld.infoseek.co.jp/ の第1章

  2. Kingink Says:

    詳しいページの紹介ありがとうございます。
    ドラマ自体はニューヨークの犯罪もの、といった感じでカナダやその歴史とはほとんど関係ないのですが、ポール・ハギスがオンタリオ出身ということもあり、実在のドンネリー一家をそれなりにベースにしていたようです。初回を観た限りでは面白いドラマだったので打ち切りになったのが残念です。

  3. 高橋 幸二 Says:

    私の知るところでは、暴力的描写がひどかったせいか視聴率が低迷し、TV放送は打ち切られ、以降はウェブ上での放送となったはずですが、ドラマは最後までやったのでしょうか?
    DVD発売されているようですが。

  4. Kingink Says:

    暴力的描写というよりも単に人気が出なかっただけでしょう。新作ドラマが局側の期待に応えられず打ち切りになるのは日常茶飯事ですから。
    いちおう13話まで作られたらしいので、それなりの結末を迎えているかと思いますが、製作者が最初に思い描いていた構想がこの13話のなかにどれだけ含まれているかは分かりません。
    最近はウェブやDVDの人気により、打ち切りになったシリーズでも未放送の話が観れるようになったのは嬉しいことです。

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