HBO/SKYのミニシリーズ。

現実にあった殺人事件をベースにしたもので、スーザンとジョージ・エドワーズはフランスに15年住んでいたものの貯金が底を尽きかけていた。そしてクリストファーが彼の養母に電話でふと漏らした情報から、実はふたりが15年前にスーザンの両親を射殺し、庭に埋めていたらしいことが判明する。こうしてイギリス警察の要請により帰国したスーザンとジョージはすぐに逮捕され、警察の尋問を受けるのだった…というあらすじ。

現実のスーザンとジョージは今でも罪状を否認しているそうだけど、そういう人たちの映像化権をどうやって獲得したのかはよく分からん。いわゆる流行りの犯罪実録ものというよりも、どことなく浮世離れした夫婦が主人公のブラックコメディーになっていて、素人による犯罪がテーマという点では「ファーゴ」に似てるかな。スーザンは映画のメモラビアにお金を浪費するのが好きで、ジェラルド・ドパルデューと友人だと信じ込んでいる不思議ちゃんタイプ。ジョージは金のことで神経をすり減らしているがスーザンには頭があがらない。そんな彼らから事件の真実を聞き出そうとする警察も間の抜けたスタッフが多くて捜査が進まないという内容になっている。

スーザン役にオリビア・コールマンで、ジョージ役にデヴィッド・シューリス。オリビア・コールマンって年に20本くらいイギリスのテレビ番組に出てるような気がするが、今作は脚本を夫のエド・シンクレアが執筆しているということで家内工業のような雰囲気があるのです。シューリスは「ファーゴ」シーズン3でも見せたキモいおっさんぶりを怪演しているが、若い頃のジョージをきちんと好青年っぽく演じたりもしていて演技が巧いのよ。

これ当初はアレキサンダー・ペインが監督を務める予定だったそうだが、都合により降板して役者のウィル・シャープ(日系人の彼ね)が監督することになったそうな。そしたらセットやアーカイブ映像などを実に効果的に用いた実にユーモラスな演出になっていて、彼にこんな監督としての才能があったのかと驚いてしまったよ。古いハリウッド映画の映像を挿入するような編集はクドく感じられるかもしれないが、たぶんアレキサンダー・ペインが監督やってもここまで面白い映像にはならなかったのでは。

実際の裁判に関わった人たちからはスーザンとジョージを美化しているという批判もあるそうだけど、あくまでもフィクションとして観れば結構楽しめるのでは。とりあえず全4話の半分まで観たので残りも観てみます。

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