「Mother/Android」鑑賞

クロエ・グレース・モレッツ主演の米HULUオリジナルムービー…のようだけど来月にはNETFLIXで日本でも観られるみたい。

舞台は近未来、人間そっくりのアンドロイドが開発され、召使いとして人間に奉仕している世界。しかしある日世界中を怪電波が襲い、アンドロイドたちは自我を持って人間たちを襲い始める。その直前にボーイフレンドのサムとの子供を妊娠してしまったジョージアは、臨月の身になりながらもボストンを目指してサムと危険地帯の横断を試みるのだった…というあらすじ。

人間に敵対するアンドロイド、ということでSF的な要素があるかと思いきや意外なくらいに無し。ありがちなサバイバルもので襲ってくるのはゾンビでも怪物でも宇宙人でも差し替え可能、といった内容。いちおうアンドロイドが人間の感情を学んでうんたら、という展開もあるものの大して面白くない。せめて「ターミネーター」ばりのアクションがあれば良かったのだが、悲しいかな予算のなさが顕著で顔に機械をひっつけたくらいの役者が追いかけてくる程度。

主人公が妊婦という設定もあまり活かせてなくて、せっかく安全なキャンプに一度はかくまってもらったのにサムの身勝手な振る舞いで追い出されるし、ジョージアも当然ながら派手なアクションができる訳ではないので微妙に話をダルくしている感がある。でも基地の軍人なんかよりも活躍してアンドロイドの襲撃を防いだりしてるんだよなあ。

タイトルが「母とアンドロイド」なのに、母性と機械という要素の絡みがなかったのが至極残念。監督・脚本のマットソン・トムリンって「ターミネーター」のTVシリーズ版のライターも手がけるらしいが大丈夫かね?クロエ・グレース・モレッツもこれとか「シャドウ・イン・ザ・クラウド」みたいなジャンル映画ばかりに出るのは避けた方が良いのでは、と思ってしまうのです。