「ルーニー・テューンズ バック・イン・アクション」鑑賞

2003年の映画で現時点でのジョー・ダンテの最新劇場作品(要するにホサれてんのよ)。興行的に大失敗したということでちょっと敬遠してたんだが、何のことはない、目が覚めんばかりに素晴らしい作品だった。

雰囲気的にはあの大傑作「グレムリン2」に似ていて、つまりプロット自体は破綻しているものの代わりにダンテ流の悪ふざけがギッシリ詰められており、彼の作品の常連であるディック・ミラーやロバート・ピカード、さらにはロジャー・コーマンが登場し、数多くのルーニー・テューンズのキャラクターたちと一緒に濃すぎるギャグの大進撃を見せつけてくれる。エイリアンが収容されている「エリア52」において、メタルーナ・ミュータントとトリフィッドとダーレクが肩を並べて襲ってくるなんて映画、他にはありませんぜ?そしてこれらの裏には、B級映画やルーニー・テューンズに対するダンテの愛情がひしひしと感じられる。どうもアニメのキャラクターの態度が冷たい気がした「ロジャー・ラビット」や「スペース・ジャム」に比べ、こちらのバグス・バニーやダフィー・ダックは実に生き生きしているんだよな。

内容はこんな中年オタク向けなのに、ファミリー映画としてマーケティングされたんだから興行成績が散々だったのも分からなくはないが、予定調和なストーリーの「カンフー・パンダ」なんぞより、俺は断然こっちを支持するね!というわけでレンタル店で見かけたら絶対観るように。

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