ゴールデングローブ賞ってそんなに偉いのか?

なんかいつの間にかゴールデングローブ賞の授賞式をやっていた。日曜にやるもんだと思ってたけど、きょうはアメリカでは祝日なのか。とりあえずヒュー・ローリーが受賞したそうで、めでたしめでたし。あと「グレイズ・アナトミー」のどこが面白いのか理解できる方は教えてください。

ゴールデングローブはアカデミー賞に比べてハクがない(要するに誰も重要視しない)ところと、テレビ作品もいっしょに表彰するところが個人的には好きなんだが、有名なわりにはけっこうウサンくさい賞なんだよね。投票を行うハリウッド外国人記者協会なんて会員が100人もいない団体で、しかもれっきとした映画評論家がいるわけでもなく、映画に関する記事を4つ書いて掲載されればその年の投票権が与えられるというお粗末なもの。しかも一流の雑誌に記事が掲載される必要はなく、そこらの地方紙でもいいんだとか。さらに聞いた話では会員権は世襲制であり、ごく限られた集団が協会の特権にありついてるらしい。なんでこの協会がハリウッドでここまで力を持つようになったかは不明だが、映画会社も当然彼らに自社の作品に投票してもらいたいから、パーティーとかに招待していろいろもてなしてるみたいだ。悪名高いところでは、ピア・ザドラの金持ちの夫が彼らを贈り物で買収して、彼女に新人賞を与えさせたなんて件があったわけで、それ以来さすがに贈り物は花やシャンペンくらいに制限されたらしいが、それでも十分な贈り物だよな。

まあこんな連中が投票してるからって、何千人もが投票するアカデミー賞よりも見る目がないかというと必ずしもそうではないんだが、何にせよ映画の賞なんてあてにせず、自分の好みで映画を見ればいいじゃんと俺は思うのです。