「30 ROCK」鑑賞

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NBCの新作シットコム「30 ROCK」を観てみる。

あ、これ結構面白いじゃん。

これはNBCの老舗番組「サタデー・ナイト・ライブ」のライターだったティナ・フェイが製作・脚本・主演してる作品で、話の設定もそのまんまNBCの架空のコメディ番組の裏側のドタバタを扱ったものになっている。タイトルの「30 ROCK」というのも、NBCのスタジオがある「30 Rockefeller Center」からとったもの。おまけにプロデューサーには「SNL」のボス、ローン・マイケルズが名を連ねていた。

「SNL」まがいの番組の裏側を描いているということで、同じくNBCの「Studio 60 on the Sunset Strip」との対比が早くから話題になったけど、あちらは架空の放送局を舞台にしたシリアスなドラマのため話にリアリティをもたせるのに苦心しているみたいだけど、こちらはコメディだから話に辻褄があわないところがあっても誰も気にしないところが強みか。例えば「Studio 60」へのよくある批判として「主人公2人が敏腕ライター&プロデューサーという設定なのに、彼らが作ってる番組が全然面白くない」というのがあるけど、「30 ROCK」は製作者がマヌケで番組がつまらなくても、それをネタにして笑いをとれればオーケーなわけで。

フェイ以外の出演者には、番組(作品中のだよ)に突然出演することになったハリウッド俳優役にトレーシー・モーガン、彼に主役の座を奪われた、頭の軽い女性セレブ役に「アリーmyラブ」のジェーン・クラコウスキーなどなど。クラコウスキーってやっぱこういう役やると面白いわ。そしていまいち何を考えてるのかよく分からないNBCの社長役を演じるのはアレック・ボールドウィン。彼のようなベテラン俳優がシットコムのレギュラーを務めるのは意外に感じられるけど、絶妙なボケっぷりを見せて笑わせてくれる。

殺人的に面白かった「アレステッド・ディベロップメント」の終了によって俺の胸にポッカリ空いた穴を埋めるようなシットコムではないものの、とりあえず今後も観たくなるような作品であることは間違いない。

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