「30 DAYS」シーズン2-1鑑賞


「スーパーサイズ・ミー」で一躍有名になったモーガン・スパーロックのリアリティー・シリーズ「30 DAYS」のシーズン2第1話がiTMSで無料配布されてたので鑑賞。このシリーズを観るのはこれが初めて。この番組のコンセプトは「スーパーサイズ・ミー」同様に、とある環境に人を30日間置いてその変化を見るというもので、前シーズンではイスラム教徒の家に住むことになったキリスト教徒とか、老化防止のためにホルモン剤の投与を続ける人なんかが登場したらしい。 そして今回のテーマは「不法入国者」。メキシコとの国境を監視し、不法入国者に目を光らせる団体「ミニットメン」の1人であるフランク・ジョージ氏が、10年以上前にメキシコから不法入国したゴンザレス一家と30日を過ごすというもの。面白いのはフランク自身がキューバからの「合法入国者」であり、スペイン語もペラペラだという点。不法入国者はアメリカに害をもたらしていると固く信じる彼は、狭い家に皆が7人がひしめきあって暮らし、わずかながらの賃金で汚い仕事をして糊口をしのいでいるゴンザレス一家の実情や、故国の両親に会いたくても会えない両親の悩み、貧しいながらも大学に通って一家を助けたい娘の願いなどを知ることになる。さらにはメキシコの彼らの実家にまで足を運び、そこで人々がどんなに悲惨な環境で暮らしているかを目にしていく。

まあアメリカにおける不法入国者の問題って非常に複雑なものだし、フランクも最後まで理念を変えることはないんだけど、アメリカ経済の底辺が最低賃金以下の給料で働く彼らの労働力に支えられているのは間違いないだろう。中国が人権的にはムチャクチャやってんのに、安い労働力があるからってアメリカが仕事を与え続けてるのと似たもんかな。違うかな。最近は不法入国者に厳しい法案が通過されたらしいので、彼らをとりまく状況も変わってくるのかもしれない。

今シーズンの「30 DAYS」はこの他にもアウトソーシングや監獄、中絶といった社会的テーマを扱っていくらしい。中絶のエピソードはどんなものになるかぜひ観てみたいな。

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