モナコ考

今回の旅行では、JGバラードの「コカイン・ナイト」とか「スーパーカンヌ」みたいな、リゾート地における大金持ちたちの潜在的な倦怠感が、けだるい殺意に昇華して漂っているような光景が見れるんじゃないかとひそかに期待してたんだが、当然ながら数日間の宿泊ではそんな社会の裏の顔なんぞ覗けるわけがなく、そもそもバラードの本にリアリティなんか求めてはいけないわけで、とりあえず普通のリゾート地にしか見えなかったのであります。

でもアメリカなんかのリゾート地と違って、観光客にそれなりの節制が求められる(水着で道を歩いてはいけない、とか)ところにちょっとヨーロッパ的なハイソさがあるのかもしれない。住民は明らかに大半が金持ちで、家の値段なんて目が飛び出るくらいに高いし、ショッピングモールで並んでるのは高級店ばかり。スーパーマーケットなんて1つも見なかったぞ。あそこの住民は野菜とかをどこで買ってるんだろう。町のはじっこにカルフールがあったみたいだが。まあそれなりに面白い経験だったけど、よほどの金持ちにでもならない限り、再び行きたいとは思わないような国かな。

ちなみに7月から8月にかけて音楽フェスティバルがあったみたいなんだけど、出演者はザ・フーをはじめスティングやシンプリー・レッド、ディープ・パープルなど見事なくらいのジジババばかり。そんなところだけ場末のリゾート地みたいになってどうすんだよ。しかもトリ(?)のトム・ジョーンズは出演をキャンセルしてたぞ。

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