「THE DEEP END」鑑賞

ABCの新作ドラマ。最近めっきり見かけなくなった、比較的ストレートな弁護士もの。

舞台となるのはロスアンゼルスにある大手法律事務所。そこにロースクールを卒業したばかりの4人の新人が雇用され、彼らは一流の弁護士になることを夢見るのだが、すぐに事務所のなかの愛憎うずまく人間関係に巻き込まれたり、訴訟において倫理と利益のどちらを優先させるかで悩むことになるのだった…というような話。

出来が悪いというよりもすごく特徴の無い作品で、第1話では4人の新人たちのキャラを立てようとしてプロットを詰め込みすぎたのが災いして逆にそれぞれの話が薄っぺらいものになっているのに加え、利益にならなくても善意をもってプロボノの仕事に力を注ぐ弁護士とか、厳しい上司に楯突いたことで逆に度胸があると認めてもらえる新人とか、過去にいくらでも観たようなシーンが続く内容になっている。こういうの観るとデビッド・E・ケリーが視聴者の関心をとらえる話のフックを生み出すのがどれだけ巧かったかがよく分かるね(俺あまりあの人好きじゃないけど)。

出てくるキャストは殆ど白人ばっかりで、みんな演技が意外なくらいにヘタ。これは日本のテレビドラマですか?と思うくらいの下手さだった。知ってる顔としてはビリー・ゼインが腹黒いボスとして登場しているけど、あの人も演技そんな上手くないし。

アメリカでも第1話の評判は悪く、視聴率も低かったらしいので早めに打ち切られるんじゃないかな。こんなの観るんだったら「ザ・プラクティス」の再放送でも観てましょう。

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