「The Hard Times of RJ Berger」鑑賞

音楽と無縁になって久しいMTVによる新作ドラマ。MTVがリアリティーショーでなく脚本つきのドラマやるのって初めてだっけ?昔は「イーオン・フラックス」とか「THE MAXX」とかのアニメをよく観てたんだけどな。

主人公のRJ君はさえないオタクの高校生で、学校ではろくに彼女もできずジョックたちにいじめられる日々を送っていた。そんなある日、たまたま出場させられたバスケの試合でパンツがずり落ちてしまい、じつは彼は非常に大きなイチモツの持ち主であることが皆の前で明らかになってしまい…というような話。

こういう設定だと「ポーキーズ」みたいなお色気コメディとか、日本のエロマンガみたいな「全校の女をモノにしてやるぜ!」的な展開が期待できそうなものだけど、そんなことはなくて単なるオタクの高校生ドラマになっている点がものすごく物足りない。「高慢と偏見とゾンビ」の作家が脚本を書いてるようだけど、全然面白くないんですよ。出演者の演技は下手だし、主人公の友人が口の達者なデブというのも典型的すぎるし、日本人の生徒の描写も実にステレオタイプ的で不快。

せめて主人公がデカチンであることで校内のヒエラルキーが一変する、くらいの展開にしてくれないと作品として面白くならないんじゃないですかね。こういうの観るといかに「GLEE」が高校の日陰者たちを巧く描いてるかがよく分かるな。あと主人公がデカチンのドラマだったらHBOの「HUNG」のほうが良い出来なんじゃないでしょうか(未見だけど)。製作や監督をジェフリー・カッツェンバーグの息子が手がけてるので親のコネで少しは長続きするかもしれないが、とりあえず観る価値のない作品。

あとこれ観てていちばん不思議に思ったのが、いまのMTVを観てる人たちって何歳くらいなの?俺らくらいの年齢層がよくMTV世代と言われたものだけど、MTVで高校生ドラマを放送することって意味があるのかね?

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