「PERSONS UNKNOWN」鑑賞

NBCの新作シリーズで、主人公たちが意味不明の状況におかれて、ゆっくりゆっくり謎が明かされて行くという、いわゆる「LOST」的な作品。数年前はこうした「LOST」をパクった番組が山ほど作られてたんだけど、ことごとく失敗して、昨年の「フラッシュフォワード」も撃沈したから、もはやサマーシーズンにこういう番組は追いやられるようになったんだろうか(尤も今秋には「THE EVENT」というのが来るみたいだけど)。

話の主人公となるのは、アメリカ各地から何者かによって誘拐されてきた6人の男女。彼らは古風なホテルのなかで目を覚まし、外に出てみるとそこは閑散とした小さな町だった。しかも彼らは足に何かのデバイスを埋め込まれ、町から出ることができないようにされていたのだ。そして彼らの行動はすべて監視カメラによってモニターされていた。彼らをここに連れてきたのは何者か?そしてその目的は?…というのが大まかなプロット。

いかにもセットであることが分かる町のなかで主人公たちがウロウロするだけの話なので、安く作られたんだろうなあ…というのが第一印象。「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家であるクリストファー・マッカリーが企画した番組らしいが、あの映画並みのクオリティを期待してはいけません。舞台が小さな町、という点では「プリズナー」にちょっと似てるかな。あと町にはいちおう住人がいるんだが、主人公たちにご飯をふるまうのが何故か中国人の集団で、「英語を話さない不気味な奴ら」として描かれているのが不快。これが黒人とかヒスパニックの集団だったら放送できてなかったと思うよ。

もとから13話しか作られない予定らしく、その点では「ハーパーズ・アイランド」みたいなミニシリーズ的な扱いになるのかね。あれよりかは謎の盛り上げ方とかも巧いし、ずっと面白いとは思うけど、次も観たいという気にはならなかったな。ウィキペディアであらすじだけ追ってればいいや、という感じの作品だった。

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