「Detroit 1-8-7」鑑賞


ABCの新作刑事ドラマ。犯罪の街デトロイトを舞台に、昼夜問わず犯罪者たちを追う刑事たちの姿をとらえたリアルなドラマという設定のはずなのだが、パイロットはアトランタで撮影したというのがお茶目である。

登場人物は一匹狼の刑事を主人公に、ヘマばっかりやってるルーキーや主人公と恋仲になりそうな女刑事、タフな女ボスに加え、定年退職の1日前に殉死しそうな おやっさん刑事など、刑事ドラマのお約束的な役割のメンツが揃っているわけですが、主人公を演じるのが「ソプラノズ」のマイケル・インペリオリだということもあり、彼の魅力も手伝ってあまり古くさい設定だとは感じなかったかな。インペリオリは「ライフ・オン・マーズ」の失敗したリメイクに出演した時は似合わぬヒゲ面で「何これ?」って感じだったけど、この番組では一匹狼の刑事の役がよく似合っている。

もともとはモキュメンタリーぽくなるはずで、それが製作途中で方向転換したらしく、悪態をつく犯罪者の口にモザイクがかけられるなどといった演出がまだ残ってたりする。また各エピソードで2つの犯罪が捜査されるという仕組みになってるようだけど、番組をそうやってフォーミュラ化するのはどうなんだろうね。

まあでもマイケル・インペリオリは好きな役者だし、ストレートな刑事ドラマとしては悪くないですよ。ABCの刑事ドラマということで「NYPDブルー」と本国では比較されているみたい。あちらでファンシー署長を演じた役者も出ているし。ただし視聴率はぱっとしないようなので、「NYPDブルー」ほどの長寿番組にはならないだろうな。