「YOUTH IN REVOLT」鑑賞


こないだ「スコット・ピルグリム」観たばかりなのでマイケル・セラ主演の映画をまた観るのはどうかと思ったんだけど、米iTunesストアで値引き販売されてたので。

カルト人気のある小説?が原作の作品で、主人公のニックは内気なティーンで当然ながら童貞。両親が離婚したので母親とその恋人のもとで暮らしていたが、避暑地に行ったときにそこに住むシーニという女の子と出会って恋に落ちた彼は、どうにかしてシーニと一緒にいようと画策し、さらに内気な自分とは違ったフランソワ・ディリンジャーという反抗的な人格をつくって周囲の困難に立ち向かおうとするのだが…というような話。

なんか可も不可もないコメディだなあといった感じ。別に悪くはないんだけど、かといって記憶に残るようなシーンもないというか。ちょっと下ネタの多い、普通のボーイ・ミーツ・ガールもののコメディといったところか。女の子とエッチしようとして女子寮に潜入し、見つかって裸で逃げ出すなんていうガチな展開もあるし。車での移動シーンが突然人形アニメになるところは「普通じゃない」を連想したけど、あっちも微妙なコメディ映画でしたね。最大の特徴であるフランソワが出てくるシーンも結構あっさりと描かれているし、どうも話にヒネりが足りないような気がするんだよな。

マイケル・セラは相変わらずマイケル・セラだったので置いておくとして、シーニを演じるポーシャ・ダブルデイって女優が全然可愛くなくて、なんであんな娘に主人公が夢中になるのかよく分かりません。変にマセていてニックにも積極的にせまってくるくせに、肝心なところで清純になるという、どうも好きになれないタイプですね。そして脇役にはザック・ガリフィアナキスやスティーブ・ブシェミ、レイ・リオッタ、ジャスティン・ロングといった強力な面子が顔を揃えているんだが、彼らが揃いつつもこんな凡庸なコメディ映画しか出来なかったのが残念なところではある。