ポスターを一瞥しただけでも、何故いまさら「グリーン・ホーネット」なのか?何故ミシェル・ゴンドリーなのか?何故セス・ローゲンなのか?何故ジェイ・チョウなのか?といろいろ疑問がわいてくる作品なのだが、映画を観てもその答えは与えられなかったよ。

確かこの映画ってもともとはケヴィン・スミス監督で主演がジェイク・ジレンホールで企画され、そのあとチャウ・シンチーの監督&出演という噂があって、それから回りまわって、それでやっと今回のスタッフに決定したんじゃなかったっけ。このように製作の時点で右往左往した作品についてほぼ100%言えることは、スタジオが完成を急ぐために製作側のクリエイティブな面が疎かにされるということであり、それに今回はハリウッドで最も独創的な監督の1人であるミシェル・ゴンドリーが関わってしまったというのは不運というか皮肉というか。

ゴンドリーの従来の作品って少なくとも1本に1度は「このアイデアすごい!」と感心させられるところがあったんだけど、悲しいかなこの作品ではそれが無いのですよ。せいぜい主人公が今までの手がかりを回想するシーンがちょっとゴンドリーっぽかったことくらいかな。

そもそも原作はもっとストレートなヒーローものなのに何でバディ・コメディにしてしまうんだか。当然ながらセス・ローゲンはミスキャストで、ジェイ・チョウの拙い英語も聞いててしんどい。そしてキャメロン・ディアスを「ホットなお姉さん」として扱うのはいいかげん限界が来てるんじゃないだろうか。他の役者はけっこう良い人たちが出ていただけに残念。これを機にゴンドリーはしばらくフランスに戻って「恋愛睡眠のすすめ」みたいな小品を作ったほうがいいんじゃないだろうか。

あーあと3Dはまったく意味が無いので無理して高い金は払わないように。会話のシーンとかはメガネを外して普通に視聴できてたぞ。いちばん3Dになって見える部分が、最後のエンド・クレジットだというのはどういうことだよ!

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