「BREAKING-IN」鑑賞


活動の場をテレビに移したものの、「My Own Worst Enemy」が見事に撃沈したクリスチャン・スレーターの新たな出演作。ただし実質的な主人公は「REAPER」のブレット・ハリソンになるのかな?

ハリソンが演じるのは天才的な腕前を持つハッカーで、大学に不正入学して気ままなキャンパスライフを送っていたものの、その才能に目をつけたスレーターによって彼が率いる組織に強制的に加入させられてしまう。その組織は企業の依頼を受け、その企業のセキュリティの欠点を見つける目的で彼らの資産を盗み出すという、いわば合法的な泥棒行為を専門としていた。そして主人公はさっそく自動車のメーカーから高級車を盗み出す任務を与えられるのだが…というようなプロット。

主人公とチームを組むのはガジェット好きなオタクとか、ホットでイカれた女の子とか、女たらしの詐欺師とか、前にもどこかで見たような面々ばかり。クリスチャン・スレーターも酒飲んで大声で喋ってるばかりだし、別に彼が出演しなくても良かったんじゃないの、という気がしなくもない(とはいえ彼に向いてる役って何なのか俺には分かりませんが)。「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」に似ているという声もあるようだけど、あちらは未見なので何とも言えません。

これ30分のシットコム的な作りになってるんだけど、おかげで企業に侵入するシーンとかも短めになっていてスリルを味わえず、アクションもコメディも中途半端なものになってしまっているような。普通に1時間番組にして「CHUCK」みたいな路線を狙えばよかったのにね。日本では今でもファンが多そうなクリスチャン・スレーターですが、この番組で一躍また人気者に…ということにはならないだろうな。

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