「STATE AND MAIN」鑑賞

玄人受けのする脚本家/監督であるデビッド・マメットの映画「STATE AND MAIN」をDVDで観る。 ヴァーモント州の小さな町に映画の撮影隊がやってきて巻き起こす騒動を描いた群像劇で、ティーンの女の子にすぐ手を出す主演男優(アレック・ボールドウィン)やヌードになるのを拒否するバカ女優(サラ・ジェシカ・パーカー)、時代劇なのにコンピューター会社の広告を入れようとする監督(ウィリアム・H・メイシー)、撮影が始まってるのに脚本を完成させてない脚本家(フィリップ・シーモア・ホフマン)など、なかなか豪華なキャストがそろってドタバタやってるのが楽しい。撮影スタッフを利用して利益を得ようとする地元の政治家や市長の妻なども絡んできて、映画製作の裏側をうまく風刺した作品になっている。予想もしなかったトラブルに直面して、どんどん映画の内容を変更していくスタッフの姿が見ていて笑える。

ややセリフが多くてペダンティックになる部分がある(特にホフマンのシーン)一方で、詳しい説明を避けて観客の想像力をかき立てるような演出が巧み。抱腹絶倒するような映画ではないが、よく出来た小品。

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