「The Lying Game」鑑賞


ABCファミリーの新作ドラマ。例によって原作がヤングアダルトノベルで、しかも「Pretty Little Liars」と同じ作者…って他にネタは無いのかよ!

ラスベガスのホワイトトラッシュな家庭に育ったエマは、実は自分が養子で、しかもサットンという生き別れになった双子の姉(妹?)がいることを最近知る。養母とその息子の仕打ちに耐えられなくなった彼女は家出をしてサットンに会いにいくと、ちょうどサットンは彼女たちの実の親を探しにLAへ出かけようとしていた。そこでサットンはエマに、数日のあいだ自分の身代わりとなって暮らしてほしいと伝えてLAへと向かう。こうしてサットンとして暮らすことになったエマだが、自分の境遇とは違ってサットンの育った家はとても裕福なことに複雑な感情を抱く。そしてサットンの養父母や友達にウソをつきながらどうにか数日を過ごしたエマだったが、待ち合わせの時間になってもサットンは戻ってこらず、さらにエマの周辺でも謎めいた事件が起き始める…というようなプロット。

この「自分より恵まれた双子の姉にとって代わる妹」ってコンセプトは、この秋にサラ・ミシェル・ゲラー主演で始まる「RINGER」というドラマとまんま同じでして、まあ決して珍しいアイデアではないとはいえ、なんか変なタイミングだなあ、といった感じ。ただしABCファミリーの作品なので良質なサスペンスなどは期待してはいけなくて、基本的には厚化粧のヴァレーガールたちがプールサイドで学校のゴシップを喋り合うような、いつもの展開が続く作品となっている。登場人物も白人ばかりで、主人公の意地悪なライバルだけ黒人という実に分かり易い図式になってるんだが、いいのかこれ。あと流行りの安っぽい音楽がBGMでひたすら流れる演出がとてもウザいです。

ABCファミリーのドラマってオンラインで比較的簡単に視聴できるのでついチェックしてしまうんだが、40近いオッサンが観るものじゃないですね。もう「THE MIDDLEMAN」並みのシリーズは出てこないものと思って、もっと中年向けのネットワークの番組でも観るようにするか。