「GCB」鑑賞


ABCの新シリーズ。最初は「Good Christian Bitches」という原作本と同じ題名だったのが「Good Christian Belles」という名前に変更され、結局「GCB」になったのだとか。昨年の「Shit My Dad Says」とか今度やる「Don’t Trust the Bitch in Apartment 23」とかもそうなんだけど、地上波ネットワークの番組にリスキーな名前つけると絶対あとで変更することになるから、変に無理しないほうがいいと思うのだよ。

アマンダはカリフォルニアに住む主婦だったが、彼女が知らぬ間に夫が出資金詐欺で儲けた金をもって愛人と高飛び中に事故死してしまい、アマンダの家は当局に差し押さえられてしまう。こうしてカリフォルニアにいられなくなった彼女はティーンの子供2人を連れ、故郷のテキサスに住む裕福な母親のもとへ戻るのだが、彼女を待ち受けていたのはかつて彼女がコケにしていた高校の同級生たちだった。彼女たちは敬虔なクリスチャンのようでいて、じつはゴシップ好きで欲深く他人の不幸など一行に構わない主婦たちであり、帰ってきたアマンダが早くも周囲の男性から熱い視線を送られているのを見た彼女たちはさっそくアマンダを貶めることにし、アマンダと元同級生たちのご近所バトルが始まることになる…というようなストーリー。

アマンダを演じるのが「アイアンマン」のレスリー・ビブで、彼女の敵となる元同級生たちのリーダーがクリスティン・チェノウェス(歌あり)。上の宣伝イメージなどから察するに、チェノウェスのほうがメインのキャラクターになってくのかな?他にも「ネイビーファイル」のデビッド・ジェームス・エリオットなどが出ているが、カナダ人の彼にテキサス訛りの英語を話させるのは少し無理があったかも。

改心したクイーン・ビー(いわゆる高校の人気者のビッチ)というのは使い用によってはかなり面白いキャラクターになると思うんだけど(例えば「GLEE」のクイン)、第一話を観た限りではアマンダが単なる「がんばるママさん」としか描かれてなくて、なぜ彼女が同級生たちに敵視されるのかしっくりこないところもあったな。あとアマンダが同級生たちに比べて頭1つくらい背が高いので、彼女たちが迫ってきてもあまり怖くないんだよな。チェノウェスは才能ある人だと思いますが、身長150センチというのがこの役ではネックになるかも。

主婦を主人公にしてるあたりは日本の海外ドラマファンに受けそうな設定ではあるのですが、テキサスの文化とかキリスト教のモラルを前面に出しているところは日本人向きではないな。そもそも本国で受けるのかも微妙な感じがする。このイケてない題名はどうにかならなかったものか。