「SOUND OF NOISE」鑑賞


AintItCoolのデブ君などが絶賛していたスウェーデン・フランス合作の映画。

アマデウスは著名な音楽家を輩出してきた家系の出身で、弟も人気ある指揮者だったが、自身は音楽のセンスが全くなく、音感が無いどころか音符も読めない一家の異端児であり、音楽を嫌って刑事として働いていた。そんな彼のところに前代未聞の事件が飛び込んでくる。街に流れる音楽の凡庸さに飽き飽きした6人のミュージシャンが、この世の中をブチ壊せ!といった意向で音楽にまつわる4つの破壊計画を計画(作曲)し、それを実行に移してきたのだ。まず彼らは病院に潜入し、手術室で派手な音楽パフォーマンスを繰り広げる。その現場から犯人たちがミュージシャンであることを察したアマデウスは、図らずも音楽にまつわる調査に関わることになり…というようなストーリー。

ミュージシャンの6人は基本的にみんなドラマーなので、身の回りのものをポコポコと叩いて音楽を生み出していくさまはブルーマン・グループかアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのよう。医療機器や銀行の備品、工事現場の重機などを使って音楽パフォーマンスを繰り広げるさまが非常に面白いぞ。

これに対してアマデウスは自分の音楽嫌いを逆に利用して犯人グループを追っていくわけだが、音楽コメディと刑事ドラマのバランスがいまいちだったかな。特に最後の展開などは腑に落ちない人もいるかも。あとミュージシャンたちのリーダーで紅一点の女性がオバハン顔なのもちょっと残念。

尺をもう少し削ればさらにノリが良くなったかもしれないけど、各々のパフォーマンスの光景はあなたの顔に笑みをもたらすでしょう。日本でも単館系で公開すればヒットしそうな作品ですね。

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