「ダークナイト ライジング」鑑賞


一部で言われてるほど悪い映画ではない。というか普通に優れた映画なのだが、必然的にあの傑作「ダークナイト」と比べられてしまうのが損なところか。あっちは悪役の動機やオリジンを説明する必要がなかったし、後味の悪い終わり方も「次があるから」で済ませることができたが、こちらは話をきちんと畳まないといけないわけで、そうなると万人を満足させることはまず無理だったのでは。とりあえずネタバレ気味の雑感をいくつか:

・ベインは話し方が異様にカッコ悪い。なぜパブで一杯やってるオヤジのような話し方をするのかと思ったら、アイリッシュ・トラベラーの拳闘家をモデルにしてたのか。なんか知的なストラテジストのようには聞こえないのよね。そもそも彼の組織は変なアクセントで話す人が多いような。

・3時間近い長尺でありながら、「増長した主人公が痛い目にあう」とか「時限装置付きの爆弾は(悪役が望むようには)爆発しない」といったクリーシェに多くの時間を割いてしまったのが残念。映画で「驚異の新エネルギー」みたいなものが出てくると必ず悪用されるよね。

・前作のラストでバットマンは警察に追われる身となったわけだから、今回のクライマックスで市民とでなく警官たちと蜂起する展開はそんなに変だとも思わなかった。昼間にバットマンを登場させるのは好ましくない演出だと思うが。

・「トーチウッド」のバーン・ゴーマンが意外と出演シーンが多かった。あとは「ザ・ワイヤー」のエイダン・ギレンやロバート・ウィズダムがチョイ役で出ていていい感じ。そしてマシュー・モディーンはあんなに背が高かったのか。

観てて楽しみつつも、「前作ほどではないな…」と頭の片隅で思ってしまうという、複雑な心境にさせる作品であった。このまま「スパイダーマン」みたいにフランチャイズを安易にリブートさせるのは勿体ないから、「彼」を主人公にした新たな3部作を作ればいいのに!

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