「The New Normal」鑑賞


こんどNBCで始まるシットコムで、クリエーターは「GLEE」のライアン・マーフィー。

ブライアンとデビッドは幸せに暮らすゲイのカップルだったが、子供を持ちたいと考えて代理母の候補をあたるうちに、ウェイトレスとして働くゴールディーというシングルマザーに出会い、彼らの子供を出産してくれるように依頼する。しかし口うるさいゴールディーの祖母はそれを好ましく思わず…というようなプロット。

ゲイとレズビアンのカップル、代理母、シングルマザー、ドラッグクイーン、身体障害者などアブノーマルな人たちがいろいろ出てきて、「アブノーマルこそ新しいノーマルだよ!」と劇中で高らかに宣言されるという、ライアン・マーフィーの主義主張が露骨に反映された内容になっている。主張自体は結構なのですが、そのおかげでストーリーが割りをくってしまってるのはいかがなものかと。「GLEE」もシーズン2の半ばあたりからゲイの主張がやたら幅を利かせるようになって辟易したのですが、マーフィーはそこらへんもうちょっと控え目にすればいいのにね。

キャストはゴールディーの祖母をエレン・バーキンが絶妙な毒々しさをもって演じているほかは、よく知らない人たちばかりかな。ゴールディーを演じるジョージア・キングってイギリスの女優さんらしいですが、ちょっとブサカワイイところが薄幸なシングルマザーの役に似合ってますな。

こういう内容の番組が放送されるあたり、シングル・マザーが登場するだけで非難されてた「マーフィー・ブラウン」の時代に比べるとアメリカのTV事情もずいぶん寛容になったなと思うものの、例によってユタの放送局からは放映を拒否されるというゴタゴタも起きているようなので、視聴率的には苦戦するかも知れない番組。

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