とてもダメダメ感のするThe CWの新シリーズ。

舞台はハリウッド。ワーナーのスタジオではカルト教団とそれを追う刑事を扱った、その名もずばり「カルト」なるサスペンスドラマが製作されて熱狂的なファンを獲得していた(放送局はもちろんThe CW!)。世間に顔を出さない謎のクリエーターによって作られたこの番組は映像のあちこちに謎を解く手がかりがちりばめられ、それを解読しようとファンたちは独自のコミュニティを作りあげるまでに至っていたのだ。一方ワシントン・ポストをクビになった記者のジェフは突然失踪した弟の行方を探すうちに、彼がこの番組に入れ込んでいたことを知る。不審に思った彼は番組のアシスタントであるスカイの助けを借りて調査にあたるのだが、番組のなかの出来事と現実の出来事が奇妙に交錯していき…というようなストーリー。

つまりテレビ番組のなかにもう1つ番組があるというメタな作りになっているわけだが、こういうのって「30ロック」みたいなコメディならまだしも、サスペンスなら「ビデオドローム」のように才能ある監督とかが臨場感ったっぷりにきちんと世界観を構築していかないとウソっぽく見えてしまうわけで、そういう意味ではこの番組はプロットが破綻してるなあと。現実の大衆はライトセーバーふりまわす少年や振り向くハムスターなどの他愛も無い映像に夢中になったりするわけですが、とはいえ「全米で大人気!」という架空の番組を見せつけられても鼻白んでしまうわけで、むかし「ウルトラマンエース」でヤプール人が化けた老人が作った歌が世界中で大ヒットするという話があって、子供心にも観ててものすごくウソっぽかったのを思い出したよ。

サスペンスとしても凡庸で、TV番組でカルトの教祖を演じる役者が黒幕であるらしい描写などもされるものの、その他の展開は普通の刑事ドラマとあまり変わらんなあ、といった感じ。むしろ番組の中の番組のほうが「Xファイル」みたいでずっと面白そうに見えてしまうのは問題だろう。ワーナーの撮影所およびハリウッド近郊で撮影してるから製作費はとても安く抑えられてるかもしれないが、「AVクラブ」では「F」という最低点をつけられているし、そもそもThe CWの視聴層向けの内容ではないので、今後の展開で大化けでもしない限りすぐに打ち切られるのではないか。

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