「VIKINGS」鑑賞


米ヒストリー・チャンネルで始まったフィクションのドラマで、名のごとくスカンジナビアのバイキングたちを描いたもの。

主人公となるのは後に伝説的なバイキング王となるラグナー・ロドブロックで、大志を抱いた若者であったラグナーはバイキングたちによる東部(ロシアあたり)の略奪遠征に満足できず、前人未到であった西部(つまりイギリス)への航海に思いを馳せる。そして彼は友人のフロキに頼んで長距離の航海が可能な船を建造してもらい、弟のロロとともに西部へ向かうことを検討するのだが、バイキングたちの首領であるジャリはそれを快く思わず…というようなストーリー。

ラグナーを演じるのがトラビス・フィメル…って誰だっけ。オーストラリア人の元モデルなのか。作中ではヒゲ面なので全然イケメンに見えませんな。有名どころではバイキング王のジャリをガブリエン・バーン、その妻をジェサリン・ギルシグが演じている。ガブリエン・バーンってヒストリーのドラマに出るには少し大物すぎるような気がするんだが、撮影はアイルランドで行われているらしいのでそれで引き受けたんだろうか。

いちおうバイキングによる戦いのシーンなどもあるものの、「ゲーム・オブ・スローンズ」のようなヒロイック・ファンタジーっぽさはあまりなく、登場人物の思惑がドロドロと渦巻く人間ドラマになっている。なんとなく「THE TUDORS〜背徳の王冠〜」みたいだな、と思ったらクリエーターが同じ人なのか。

悪い番組ではないものの今後ヒットするとも思えないので、やはり「THE TUDORS」みたいに黙々と続くようなシリーズになるんだろうか。ヒストリーはこういうフィクションものにどの程度の成功を望んでいるんだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です