「iSteve」鑑賞


コメディ動画サイト「Funny Or Die」による長尺のパロディ作品。ここで無料で視聴できるよ。

名前で分かるようにアップルのスティーブ・ジョブズの生涯をパロディにしたもので、19歳のときに啓蒙を求めてアジアに旅したところから始まり、スティーブ・ウォズニアックやビル・ゲイツとの出会い、マッキントッシュの誕生、アップルからの追放そして復帰、ピクサーの創立、iPodの発売などといった出来事が駆け足で語られていく。

とはいえパロディ作品なので歴史的考証などはゼロに近くて、ゲイツとはメリンダ・ゲイツをめぐって三角関係になっていたとか、ジョン・スカリーはコモドール社が送った刺客だったとか、iPodのアイデアはスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンとLSDをキメてたときに思いついたとか、かなりウソだらけの展開が続くので本気にしてはいけないよ。スカリーなんてジョブズが復帰したあとにコモドールのボスと一緒に服毒自殺したりしてるんだが、訴えられたりしないのかこれ。

ただしハチャメチャな話が続くので面白いのかというと必ずしもそうではなくて、なんか全体的に間延びしているというか、ショボいジョークが続いていくような感じ。脚本が3日で書かれて撮影が5日で済んだそうだが、粗削りというか、こなれた作りになっていないんだよね。「Funny Or Die」は偽の映画のトレーラーを作らせると殺人的に面白いのだが(これとか)、実際の長尺映画を作れるほどのスキルはなかったということかな。

ジョブズを演じるのはオタクの星ジャスティン・ロング。アップルの「Get a Mac」のコマーシャルでマッキントッシュ役を演じていた彼です。劇中ではCMの撮影シーンで別の役者がロングを演じていて、ジャスティン・ロング演じるジョブズがロングを怒鳴る、なんてシーンもあるぞ。あとはスティーブ・ウォズニアックをホルヘ・ガルシアが演じてます。豪華俳優が無駄に出演していることが多い「Funny Or Die」の作品にしては有名どころがあまり出ていないかな。

今後はアシュトン・カッチャー主演のものとアーロン・ソーキン脚本のものというようにジョブズの伝記映画が2つ出てくる予定であり、それらに対抗して「最初のジョブズ映画」と自慢しているこの作品ですが、観たい人は時間があるときにダラダラ観ることをお勧めします。それでもアシュトン・カッチャーのやつよりかは面白いんじゃないか、という気もしますが。

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