「FAMILY TOOLS」鑑賞


ABCの新作シットコム。イギリスの「WHITE MAN VAN」なるコメディのリメークらしい。

トニーはリフォーム業務を営んでいたが心臓発作を起こしてダウンしてしまい、仕方なくボンクラ息子のジャックを呼び戻して家業を継がせることにする。何をやってもダメな人生を送っていたジャックは、これで親の信頼が得られると思い喜々として仕事に就くものの、物事はなかなか上手くいかず…というプロット。

ボンクラ息子が周囲に迷惑をかけまくる愉快なコメディかな、と思いきや口うるさい叔母とそのクソガキ、携帯で話してばっかりで仕事しない同僚、一家をバカにする隣人、さらには病院から復帰して仕事にケチをつける父親など、次から次へと不快な人物たちが登場する展開に驚く。ボンクラ息子がとつぜん一番まともな人間に見えてしまうのですもの。とはいえ主人公にボンクラゆえの魅力があるわけでもなく、視聴者が共感できるキャラクターが1人もいないというのは問題だろう。

親父のトニーを演じるのがJ.K.シモンズで、有名どころでは一家の隣人をアダム・アーキンが演じてるのだが、なんか才能の無駄遣いだよなあ。アーキンなんてテレビの監督業で引っ張りだこの人のはずなのに。あとホームセンターの店員役のダニエル・ニコレットという女優は結構キレイだな。

こんな時期に始まり、しかも13話製作の予定が10話に削られたそうなので、たぶんABCもあまり期待してないんじゃないかと。よっておそらく長続きはしないでしょう。J.K.シモンズは早く「The Legend of Korra」シーズン2に取りかかるように!