エターナル・サンシャイン

監督ミシェル・ゴンドリー&脚本チャーリー・カウフマンという、「ヒューマン・ネイチュア」のコンビによる第2弾。何を書いてもネタバレになってしまうような物語構成なので内容についてはあまり詳しく書かないけれども、別れた恋人の記憶を消すために科学療法を受けることに同意した主人公が、消え行く記憶のなかで恋人がいかに大切な存在であったかに気づく、という意外なほどストレートなラブ・ストーリーになっている。

ただ厄介なのは物語の大半が主人公の頭の中で起きていることと、話の進行が時間通りになっていないため、一度観ただけでは話の全容がかなり分かりにくいようになっていることで、もちろんこれがこの作品の特徴なのだけれども、2人の「最初の出会い」が2度起きたりするので、ずいぶん頭がこんがらがってくると思う。

主人公を演じるジム・キャリーは今までのイメージと違う、やつれた雰囲気が出ていてなかなかの好演。でも恋人役のケイト・ウインスレットが個人的にはどうもダメなんだよなあ。演技は上手だと思うけど、恋する女性というよりもえらくタフな女性に見えてしまうのは俺だけだろうか。バカそうで実は…のキルステン・ダンストの役回りが良かった。

カウフマンはその昔、フィリップ・K・ディックの小説「暗闇のスキャナー」の脚本を書いた経験があるそうだけど(現在リチャード・リンクレイターが撮影中なのは別の脚本)、消え行く記憶のなかで自分のアイデンティティを求める主人公の遍歴はディックっぽいと思えなくもない。玄人筋の受けはかなり良い作品(imdbでは歴代33位にランクされてる)だけど、やはり話が難解なので日本でのウケはどのくらいのものか。

クリスマス前夜

いよいよクリスマスの前日(こちらはイブはあまり祝わない)なので、休みのあいだの必需品などを入手するためにいろんな店をまわる。DVDレンタルにも行ったら、えらく店が混雑していた。おかげで目当てのタイトルがみんな借りられていたので、「スパイナル・タップ」「トレッキーズ2」「コーヒー&シガレッツ」およびスパイク・ジョーンズのクリップ集を借りてくる。

それからショッピング・モールで大家さん向けのプレゼントとして小さな炊飯器を購入。まあ自分も使えるということで。さすがにショッピング・シーズンのピークは過ぎたのか、火曜日に来たときほど混雑はしていなかった。

帰宅後は早速スパイク・ジョーンズのDVDをざっと観る。クレオグラフィーが奇抜なクリップが多くて面白いけれど、個人的には「ハッピー・デイズ」のシーンと合成させた、ウィーザーの「バディ・ホリー」が一番いい。

ぬかるみ

昨日から降っている雪がずいぶん積もった。こうなると雪をとかすために塩をまくのだけど、おかげで道路がぬかるみだらけになって、気をつけて歩かないとズボンの裾がえらく汚れる。近くのカフェにいくだけでも一苦労だった。

トレーラー

年末だからなのか、新作映画のトレーラーが数多く封切りになっている。個人的に興味があるのは、やはり「シン・シティ」とか「銀河ヒッチハイク・ガイド」(ティーザーだけど)など。「シン・シティ」は良くも悪くもコミックの雰囲気そのままという感じ。ドワイト役がクライヴ・オーウェンというのはどうなんだろう。

午後にはボランティアのため美術館へ。雪が降っていたこともあり、そんなに客は来なかった。初仕事だった同様日に比べればいくらか仕事に慣れてきたと思う。音声ガイドの説明を何回もしたのでノドが痛くなる。

パレード

クリスマスになると店がみんな閉まってしまうので、その前にいろいろ用を足すために図書館やショッピング・モールなどに行ってくる。クリスマス商戦まっただなかということで、どの店もえらく混雑していた。

夜になってからはケンジントン・マーケットで行われたパレードを観に行く。別にクリスマスとは直接関係のなさそうな行事で、仮装やかぶり物をした人たちがバンドとともに通りを練り歩くというもの。どうしてこの寒い時期に行うのかは不明。マーケットの通りを縦断したあとは近くの公園に行き、そこで踊りながら巨大なオブジェクトに火をつけるのがメーンイベント、のはずだったのが人が多すぎて何も見えない。どうも例年に比べて2倍近い人が集まったらしい。