Aug 28


メリッサ・ジョーン・ハート主演のABCファミリーの新作シットコム。

オハイオで市議会員を務めているメリッサはバリバリのキャリアウーマンだったが、彼女の姉(妹?)が詐欺罪で逮捕されたために姪と甥を引き取ることになり、仕事と家事を両立させるのに手一杯だった。そんなところに彼女の姉のおかげで無一文になった元トレーダーのジョーイが転がりこんできたことで、彼は家事手伝いとして雇われることになる…というような話。

まあよくも悪くも典型的なシットコムといった出来。無理にクレバーなものにしようとしてるセリフとか、テンションの高い女性とボケた男のやりとりとか、以前にいくらでも観たなあ…というような展開が延々と続く内容。気になったのは言葉遣いが汚いのと、性的なジョークがチラホラ出てくるところで、そういうのってABCファミリー向けじゃないように思われるんだけどね。

メリッサ・ジョーン・ハートって「サブリナ」の頃からビッチ顔で、なんか商魂たくましい感じがして好きになれないんだよな。いや、彼女が実際にそうだという確証はないのですが、いろんな役柄や仕事に手を出してるからそういう印象を受けるのかな。この番組でも頑張って面白い演技をしようという努力は伝わってくるのですが、どうも空回りしている気がする。

まあ、こういう平凡なシットコムでもそれなりに需要はあるんじゃないですか。俺はぜんぜん面白いと思わなかったけど。

written by Kingink

Aug 23


ABCファミリーでこないだ始まった番組。

肥満児たちがダイエットのためにやってくるサマーキャンプを舞台にした作品で、主人公のウィルも親にキャンプへ送り込まれた子供の1人。しかし皮肉屋の彼女はこのキャンプの趣旨が嫌いで、世間はもっと肥満児をそのまま受け入れるべきだと考えていた。そのため彼女はろくに運動や食事制限もせず、逆に大量に持ち込んだスィーツを他の参加者に売りつけて小遣い稼ぎをするような始末。当然ながらそんな彼女の行動はキャンプのインストラクターや他の参加者から迷惑がられ、ウィルもそれに反発するのだが、キャンプでさまざまな人と出会ううちに、彼女の心も少しずつ変わっていくのだった…というような話。

主役のウィルを演じるのはリメイク版「ヘアスプレー」に出てたニッキー・ブロンスキー。こないだまでハリウッド映画の主役を務めてた子が、ABCファミリー番組に出ることになるなんて、やはり仕事の依頼が少なかったのかな…といらぬ心配をしてしまった。あのタプタプした太もものインパクトは結構すごいですね。あと彼女のライバル役としてデビッド・ハッセルホフの娘なんかも出てるぞ。

第1話を観た限りでは全体的に荒削りなところがあって、手ブレ気味のカメラとかアルペジオを多用した音楽とかはあまり合っていないような気がした。それに主人公が皮肉屋すぎるうえ、サマーキャンプを舞台にしたドラマというのがどこまで続けられるのかも微妙だな。でもモデル並みの体型をもった美男美女が跋扈するテレビ界においてこういった番組が出てくることはいいことだと思うし、本国での評判も良いようなので長続きすることを期待しよう。アメリカの肥満問題をきちんと取り扱った内容になれば素晴らしいんだけど、ABCファミリーにそこまで求めるのは酷か。

しかし個人的にはやっぱり痩せてる女性が好きだなあ。自分が痩せてるからかも知れないけど、いわゆるデブ専というのは俺には理解できないすね。

written by Kingink

Aug 21


「GLEE」で何も語らずとも最強のダンスを見せつけてくれるTHE OTHER ASIANことハリー・シャム・ジュニアが振り付けを担当したシリーズ。ウェブシリーズらしいのだが観れる場所はHULUとiTunesストアくらいらしい。

ダンスを踊ることによって特殊な能力を発揮できる選ばれし者たちが、正義の「The Legion of Extraordinary Dancers」(略してLXD)と悪の「The Alliance of the Dark」に別れ、戦いを繰り広げる…というような設定なのだがストーリーはあってないようなもので、要するに出演者が踊りまくる番組。戦いのシーンも両者が踊ってるだけなので、マイケル・ジャクソンの「BAD」みたいな感じ。ただし日本のダンスグループみたいに集団技に持ち込むことはせず、基本的にソロで出演者が踊るんだが、さまざまなスタイルで卓越した踊りを見せてくれる所はなかなか見応えがあるぞ。頭を床につけてグルグル回ったりするのはダンスというより曲芸師の世界かもしれないが。

いまいち番組のコンセプトがよく分からないけど、才能のある人たちがその才能を披露するという内容は嫌いではないですよ。あとアジア人の出演者が多いのも良いことかと。

written by Kingink

Jul 31


不幸せな女性を演じされば右に出る者のいないローラ・リニーが、これまた不幸せな女性を演じるショウタイムの新作ドラマ。公式サイトで第1話が観られるぞ(IPアドレスをゴニョゴニョする必要あり)。

リニーが演じるキャシーはミネアポリスで高校教師として働く女性で、子供っぽくてワガママな夫(オリバー・プラット)を家から追い出し、クソガキの息子とともに自分なりの生活を送ろうとしていた。しかし検診により彼女は末期の乳ガンであることが判明し、彼女の人生は一変することになる…というのが大まかなプロット。

ガンに侵された主人公が残された人生を好きなように生きようとする、というコンセプトは「ブレイキング・バッド」に似てなくもないが、当然あれよりかはツマらなくて、涙目のリニーが周囲の人にブチ切れるだけの、なんかダウナー気味の展開に終始しているような。第1話の監督はビル・コンドンだけど、同じくリニーが出ていた「キンゼイ」ほどのぶっ飛んだ展開はなかったな。

あと「プレシャス」のガボレイ・シディベが準レギュラーとして出演してるけど、なんか彼女のシーンだけ後からとってつけたような、あまりメインのストーリーと関係ない扱いだったような?そしてウィキペディアによるとイドリス・エルバやブライアン・コックス、リーアム・ニーソン(キンゼイ先生!)といった豪華キャストがゲスト出演するらしいけど、彼らに見合うほどの番組になるのかね?

written by Kingink

Jul 27


言わずと知れたコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」ものを現代風にアレンジしたBBCの新作ドラマ。90分が3本のミニ・シリーズになるのかな?

アフガンでの戦争でPTSDにかかり帰国した軍医のジョン・ワトソンは、ロンドンでの下宿と同居人を捜していたところ、シャーロック・ホームズという無愛想な青年を紹介される。彼はその明晰な頭脳を活かし、難事件に対して警察に助言を行う自称コンサルタントであった。そして一見無関係の男女が次々と服毒自殺を遂げるという怪奇な事件が発生し、ホームズはワトソンと共に事件解決のため奔走するのだが、彼らを監視する人物が現れて…というのが第1話のプロット。

「A STUDY IN PINK」というエピソードタイトルが示すように「緋色の研究」をベースにしたストーリーになっていて、携帯電話やタクシーといった現代のアイテムが巧みに取り込まれた上質のミステリーになっている。ホームズが発見する情報がいちいち口頭で説明されたりせず、文字情報として画面に表示される仕組みも功を奏しているかと。

ベネディクト・カンバーバッチという、いかにもな名前を持つ役者が演じる現代版ホームズはジェレミー・ブレットのバージョンよりも遥かに横柄で人付き合いが悪く、猟奇事件の発生に喜びを得ることから、彼に嫌々ながら助言を求めるレストラーデ警部の部下たちには「サイコ野郎」と呼ばれている始末(これに対し本人は「僕は高機能社会病質者だ!」と答えている)。「今のロンドンではタバコもろくに吸えない」と言って、パイプをくゆらせる代わりにニコチン・パッチを腕にあてて考えをめぐらせる姿も面白い(ただしドラッグをやっているような描写はある)。ただし視聴者が引いてしまうほど冷酷にはならず、その奇抜な振る舞いにもどこかユーモラスなところがあるのは、ダークなドクター・フーを連想させるかな。ちなみにこのシリーズの原案者は、「ドクター・フー」を現在指揮しているスティーブン・モファットだよ。

また「オフィス」のティム役で知られるマーティン・フリーマンもワトソンを好演していて、原作よりも思慮深く、ホームズの行動に翻弄されながらも自分なりの方法で彼を助けようとするワトソンをうまく演じている。彼自身も無意識のうちにスリルを求める人間になっているという描写が巧いな。

ラストの謎解きが少しウヤムヤになっているところはミステリー・ファンにとっては不服だろうが、ホームズを狙う「あの男」の存在が示唆されて、今後の展開にも非常に期待が持てる。ぜひ日本でも放送してほしい良作。

written by Kingink