The A Word
BBCのシリーズで、イスラエルの番組をもとにしたものだとか。

舞台はイギリスの湖水地方の小さな町。そこでビール構造業を営むポールは妻のアリソン、娘のレベッカ、息子のジョー、および父親のモーリスと暮らしていたが、5歳のジョーがヘッドフォンで音楽ばかり聴いていて、家族や周囲の子供たちと打ち解けないことに困惑していた。そしてロンドンでの生活がうまくいかず故郷に戻ってきた弟のエディーの妻ニコラが医者だったこともあり、以前に彼女から紹介された専門家に診てもらったところ、ジョーには自閉症の傾向があることが分かり…というあらすじ。

第1話(から3話まで)の監督は「フル・モンティ」のピーター・カッタネオだがコメディにはなっておらず、かといって重々しい内容にもならず、自閉症の子供を抱えた一家の生活をテンポよく描いている。観る人は題名からしてジョーが自閉症(autism)であることは分かってるので話の前半はまどろっこしいところもあったけどね。

また話の焦点はジョーだけにあたらず、家庭で気にされてないと感じる娘のレベッカや、過去に不倫をしてエディーとよりを戻そうとするニコラの話などが、噂がすぐ広まる小さな町において語られていく。つうか湖水地方って一年中ずっと雨が降ってるところで自殺率もやたら高いし、なんであんなところに人は住むんですかね。でも自然の風景は美しいですよ。

キャストはそんなに知ってる人はいなかったが、一家の祖父であるモーリスを演じるのがクリストファー・エクルストン。この人最近やたらイギリスとアメリカ両方の番組に出演してるような?祖父を演じるには若すぎるような気もするが、家庭の空気を読まずに自ら積極的に行動するジイさんを好演している。また自閉症のジョーを演じるマックス・ヴェントの演技も大変素晴らしい。

ジョーはサヴァン症候群の天才などではなく、あくまでも周囲とコミュニケーションがとれない子供として描かれているが、彼が音楽を聴きまくり、その歌詞を暗唱できるのは周囲との壁をつくるためだという理由が話のなかで示唆されている。そして彼が聴いているのは父親のポールの好きなニューウェーブ系の音楽なのだが、5歳児がジュリアン・コープとかジ・オンリー・ワンズとか歌ってるんですぜ。ここらへんは製作者の趣味だろうか。

自閉症の描写がどこまで本物なのか俺にはわかりませんが、ガーディアン紙が実際に自閉症の娘がいる家庭に番組の感想を聞いてたりしてます(そこそこ正しいらしい)。全体的には手堅い作りの番組ですかね。第2シーズンも製作されるらしいぞ。

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