
感想をざっと。以降はネタバレ注意。
- さすがにもうオリジン話はいいでしょ、ということで各キャラクターの説明など無しにいきなり話が始まるあたり、なんかシリーズものの第2作から見せられてるような感覚があった。そういう意味では冒頭の盛り上がりに欠けるというか、ノリをつかむまでに思ったよりも時間がかかってる気がするものの最後はきっちり締められたんじゃないですか。
- 冒頭でロイス・レーンとクラークが「スーパーマンの正体を知らないふり」をするくだりは、映画化されなかった「SUPERMAN LIVES」のケヴィン・スミスの脚本にちょっと似ていた。
- グラント・モリソン&フランク・クワイトリーの「オールスター・スーパーマン」が大きなインスパイア元になっていることは監督が公言している一方で、ガイ・ガードナーやメタモルフォが登場するあたり、想定以上にキース・ギフィンとJM・デマティスの「ジャスティス・リーグ」にもインスパイアされてましたね。
- ポケット・ユニバース?の設定はあまりピンとこなかったな。あれ「ピースメーカー」の設定にもつながるんだろうか。「リターンズ」の土地隆起もそうだったけど、スーパーマンに見合った脅威を見つけるのはなかなか難しい。
- 個人的には犬が苦手でして…。クリプト、活躍しすぎではないか?
- クラークの両親は今までに比べてずいぶん田舎者っぽくしたな…と思ったけど
- 傲慢なテック・オリガルヒ野郎が政治にも口を出してSNSで誤情報を撒き散らし、アホな国の元首が他国への侵攻を公然と行おうとしている情勢で、ヒーローはどうあるべきか、を示したタイムリーな作品であった。
- 観ていて頭に浮かんだのは、「ダークナイト」の「he’s the hero Gotham deserves」のくだり。スーパーマンは現在の我々が受け入れるべきヒーローであり、排外的にならずに周囲に優しくしろとこの映画は語ってるのでしょう。