stephen-colbert-white-house-correspondents-dinner.jpg

こないだホワイトハウス記者会による夕食会が、ブッシュ出席のもとで行われた(チェイニーは欠席)。多くのメディアはブッシュのそっくりさんが登場したことを報じているけど、むしろ特筆すべきはトリのスピーチをスティーブン・コルベアーが行ったことだろう。 コルベアーといえば自分の番組「コルベアー・レポー」でブッシュべったりのホストを演じるふりをして現政権の風刺を行うという芸風で知られているわけだが、今回のスピーチもまさしくそのスタイルで、しかもブッシュ本人の目の前でキツい風刺をかますという離れ業を見せつけてくれたのです。

まずは「こんな場でスピーチができるなんて夢のようだよ。誰か僕をつねってくれ。でも僕は熟睡するほうだから、それじゃ不十分かな。誰か僕の顔を撃ってくれ」というチェイニーへの皮肉からはじまり、「大統領が偉大なところは、決して信念を変えないことです。月曜日に信じていたことを、水曜になって変えるようなことはしない。火曜日にどんな出来事が起きたとしてもです」とか「皆はホワイトハウスの人事異動をタイタニック号での席替えだなんて揶揄しているけど、この政権は沈むような船じゃない。むしろ上昇していっているんだ。例えるならば、ヒンデンブルグ号(爆発炎上した飛行船)での席替えのようなものさ」など、政権を褒めているようでしっかり批判しているスピーチを繰り出していくのが見事。明らかに彼が緊張していたのと、会場の客のノリが悪い(他愛のないジョークでは笑い、辛辣な風刺では黙ってしまう)ことなどから、いつも番組でやってるほどのキレは感じられなかったものの、ブッシュの目前でここまでやってくれたのは非常に立派。ブッシュ本人はどんな気持ちでスピーチを聞いてたんだろう。

どうやってコルベアーがこの役に抜擢されたのかは知らないけど、大統領出席のもとでこんな会が開かれるっていうのは、やはりアメリカの懐が広いことを示してるんだろうか。日本じゃコイズミが目の前で徹底的に風刺されるのを黙って見てるなんてこと考えられないからね。

スピーチの映像はこちら。テキストはこちら

Trackback

no comment untill now

Add your comment now