放送前からアメリカのオタクどものあいだでは結構話題になっていた、カートゥーン・ネットワークの実写ドラマ。

なぜ話題になったかというと、この番組のクリエーターがポール・ディニなんですね。ディニといえばアニメシリーズのライターとして「Batman: The Animated Series」などで多くのファンを魅了したほか、アメコミのライターとしても名作「The Batman Adventures: Mad Love」などを手がけ、優れた作品を次々と世に送り出しているライター/プロデューサーなのですよ。(カミさんが20歳以上も若い女マジシャンだというのも、オタクの憧れではあるな)そのポール・ディニが「Xファイル」のライターたちと組んで作ったのがこの「TOWER PREP」というわけだ。

主人公のイアンはアメリカの田舎町に住む高校生だったが、ある日奇妙なノイズを耳にして気を失ってしまい、目が覚めると謎の全寮制高校「タワー・プレップ」に連れてこられていた。そこは皆が同じ制服を着て、名もなき教師たちから高度な授業を受けさせられる学校だった。なぜ自分がそこにいるのか分からず、何の説明もされないイアンはさっそく脱出を試みるが、周囲の森を徘徊する謎の鉄仮面の集団に行く手を阻まれてしまう。しかし彼は自分のほかにもタワー・プレップからの脱出を試みている3人の男女と出会い、彼ら4人が特殊な能力の持ち主であることを知る。そしてイアンたちはその能力を駆使して、いつの日かタワー・プレップから脱出することを誓うのだった…というのが大まかな設定。

主人公が謎めいた場所に連れてこられる、という内容から当然ながら「プリズナー」と比較されてるわけだが、基本的には子供向けの番組なのであそこまでのスタイリッシュさはなし。でもAMCのリメイク版「プリズナー」よりは面白いよ。予算のなさが感じられるという点では今夏の「PERSONS UNKNOWN」に通じるところがあるかも。でも夜にうごめく鉄仮面の集団の映像なんかはよく撮れていたぞ。

それと主人公たち4人が持っている特殊能力がなかなかユニークで、1人はあらゆる声帯模写ができ、1人は顔の表情からその人の思考を読み取ることができ、もう1人は会話によってあらゆる人を説得でき、そして主人公はすべての動きを数秒前に感知できる(よって攻撃をかわすのが上手)というもの。これらの一風変わった能力を使ってタワー・プレップの謎を解き明かしていくのが本作の醍醐味らしい。

第1話を観た限りではあまり話が先に進まず、これから面白くなってくのかどうか判断つきかねるものだったが、AintItCoolのハリー・ノウルズなんかは既にシーズン1全話を観たらしくて、「このシリーズは最高だぜ!」なんて書いてたけど、彼はよく煽り記事を書くからなあ。どこまで信用していいのやら。でもやはりポール・ディニの作品ですからね。今後はもっと面白くなっていくんじゃないでしょうか。

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