「THE SHADOW LINE」鑑賞


暗い刑事ドラマばかり作ってる感のあるBBCからの、さらなる暗い刑事ドラマ。出演者はキウェテル・イジョフォーにクリストファー・エクレストン、スティーブン・レイとやけに豪華だったりする。

車の中で男性の射殺体が発見された。その男は名の知れた麻薬王で長い刑期を務めていたのだが、謎の理由により王室の恩赦を受けて最近釈放されていたのだった。この事件を担当することになった刑事のジョナは数ヶ月前に何者かによって狙撃され、パートナーを失っただけでなく頭の中に銃弾が残るという大怪我から回復したばかりだった。警察が捜査を進める一方で、麻薬王の部下であったジョセフも、血気盛んな麻薬王の甥をなだめつつも彼の死の真相を探ろうとする。はたして麻薬王を殺したのは誰か?ジョナとジョセフにはどんな運命が待ち受けているのか…というような話。

警察と犯罪者の両方が殺人事件を調査するというプロットは面白いし、冒頭の死体が発見されるシーンの演出なんかも良く出来ている。自分の記憶に疑惑を抱くジョナとか、妻がアルツハイマーだと診断されたジョセフ、血で血を洗うギャング社会の姿などもうまく描けているかな。

ただし話を謎めいたものにしすぎて、全体的に説明不足になっている気もする。人物関係が分かりにくいところもあるし、ジョナの襲撃事件と今回の殺人事件に関係があるのかも不明。第1話にはスティーブン・レイが出てこなくて、彼がどんな役を演じるのかも分からない。次の話を観たいと思わせるような引っかけがもうちょっと必要なんじゃないかと。

傑作になりそうな可能性は十分あるので、時間があったら第2話も観て、その後も見続けるか判断しようかな。

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