「グレイズ・アナトミー」のションダ・ライムズによるABCの新作シリーズ。

オリビア・ポープは大統領の元側近で、ワシントンで法律事務所を運営している切れ者のエージェント。顧客が何かしらのスキャンダルに巻き込まれたとき、彼女とそのスタッフはあらゆる手を尽くして顧客を守り、スキャンダルをもみ消すのだった…というようなプロット。

悪い意味でこなれたクリエーターが作った番組だなあ、といった感じ。第1話では殺人の容疑をかけられた著名な兵士をオリビアたちが助けるAプロットに加え、不倫の疑惑が出た大統領を救うBプロット、さらにスタッフの1人が恋人にプロポーズしようとするCプロットまでもが登場するんだけど、このように複数のプロットを絡めてストーリーを引き延ばすのってシーズン途中の「普通の」エピソードで行われることであって、第1話はもっと派手なAプロットだけを披露して視聴者にインパクトを与えるべきものだと思うんだけどね。今回は3つのプロットを順繰りに回収してってるものだからえらく冗長な話に感じられたよ。

主人公のオリビアはとてもタフな女性で、自らの直感に自身をもっており「私の直感は絶対よ!外れたりしないんだからね!」なんて豪語してるものの、第1話からさっそくその直感が外れて人を自殺未遂に追い込んだりして、何やってんだかという感じ。彼女の下のスタッフも「俺たちはスーツを着た闘士たちだ!」なんて吹聴してるわりには、単に家に帰らず夜中まで事務所にいる社畜にしか見えない。彼らは顧客を守るために殺人現場まで行って調査をしたりするものの、顧客の無実が証明されると「捜査は警察の仕事だ」なんて言って結局誰が真犯人だか分からないという展開も片手落ちでないかい。

おれ「グレイズ・アナトミー」って殆ど観たことないけど、ションダ・ライムズって奥行きのある人物描写が下手だったりする?なんか決めゼリフが先にあって、それを言わせるために登場人物を作ってるような、そんな印象を受けるんだよな。コテコテのリベラル寄りな最後の展開も、作り手のメッセージが露骨に感じられて何か嫌だったな。

プライムタイムのドラマの主人公に黒人女性を持ってきたことは評価できるが、出来としては微妙なところだな。全7話の第1シーズンは放送されるだろうけど、第2シーズンがあるのかどうかは何とも分からないところです。

Trackback

no comment untill now

Add your comment now