アクセス解析不能になる

このサイトのアクセス解析はエキサイト以外のサービスである「忍者ツールズ」をつかってたんだが、firefoxでの表示をきちんとさせるためにサイトのスキンをちょいと更新したら、いつのまにか忍者ツールズのタグがはじかれるようになっていて、アクセス解析ツールが使えなくなってしまった。いろいろ調べてみたところ携帯用のタグは使えるらしいのでくっつけてみたけれど、PC用のやつに比べてどんな検索によってサイトを訪れたとか、何度目の訪問なのかといったデータがきちんと表示されずえらく不満。 仕方ないんでエキサイト独自の解析ツールが使えるということで「ネームカード」なるサービス(画面右のやつ)をつけてみたんだけど、こいつの解析結果もなんかマヌケであんま使えない。無料のサービスにケチつけるのも何だが、エキサイトのブログって新しいサービスをつけてく反面、どうもサポート面が弱いんだよね。ブログのヘルプなんてあってないようなものだし。他のブログサービスもこんなものなのかしらん。アクセス解析を見ることがブログ運営のささやかな楽しみだったのに、えらく残念。なんかいい解析ツールがあれば誰か教えてください。

「30 DAYS」シーズン2-1鑑賞


「スーパーサイズ・ミー」で一躍有名になったモーガン・スパーロックのリアリティー・シリーズ「30 DAYS」のシーズン2第1話がiTMSで無料配布されてたので鑑賞。このシリーズを観るのはこれが初めて。この番組のコンセプトは「スーパーサイズ・ミー」同様に、とある環境に人を30日間置いてその変化を見るというもので、前シーズンではイスラム教徒の家に住むことになったキリスト教徒とか、老化防止のためにホルモン剤の投与を続ける人なんかが登場したらしい。 そして今回のテーマは「不法入国者」。メキシコとの国境を監視し、不法入国者に目を光らせる団体「ミニットメン」の1人であるフランク・ジョージ氏が、10年以上前にメキシコから不法入国したゴンザレス一家と30日を過ごすというもの。面白いのはフランク自身がキューバからの「合法入国者」であり、スペイン語もペラペラだという点。不法入国者はアメリカに害をもたらしていると固く信じる彼は、狭い家に皆が7人がひしめきあって暮らし、わずかながらの賃金で汚い仕事をして糊口をしのいでいるゴンザレス一家の実情や、故国の両親に会いたくても会えない両親の悩み、貧しいながらも大学に通って一家を助けたい娘の願いなどを知ることになる。さらにはメキシコの彼らの実家にまで足を運び、そこで人々がどんなに悲惨な環境で暮らしているかを目にしていく。

まあアメリカにおける不法入国者の問題って非常に複雑なものだし、フランクも最後まで理念を変えることはないんだけど、アメリカ経済の底辺が最低賃金以下の給料で働く彼らの労働力に支えられているのは間違いないだろう。中国が人権的にはムチャクチャやってんのに、安い労働力があるからってアメリカが仕事を与え続けてるのと似たもんかな。違うかな。最近は不法入国者に厳しい法案が通過されたらしいので、彼らをとりまく状況も変わってくるのかもしれない。

今シーズンの「30 DAYS」はこの他にもアウトソーシングや監獄、中絶といった社会的テーマを扱っていくらしい。中絶のエピソードはどんなものになるかぜひ観てみたいな。

「AQUAMAN」鑑賞

ずっと前にアクアマンがTVシリーズ化されるかもしれないと書いたけど、本当に制作されてしまった。でもパイロットが作られたのみで、結局シリーズ化はされないみたい。んでそのパイロット版(別名「MERCY REEF」)がiTMSで販売されていた。失敗したパイロット版を有料で売るなよワーナー。 主人公を演じるのはジャスティン・ハートリーとかいうハンク男優で、共演者はルー・ダイアモンド・フィリップスにヴィング・レイムズと少し豪華。ついにTVシリーズの脇役にまで落ちたかフィリップス。フロリダで養父と暮らすアーサー君は、水中を猛スピードで泳げること以外はごく普通の青年だった。しかしある日、半魚人のような女性に襲われたことから自分の出生の秘密を知る。実は10年前に行方不明となった彼の母親は海底王国アトランティスの王女であり、彼は皇族の血を引いた人間以上の存在だったのだ。そんな彼にさらなる刺客がせまる…。というのが主なストーリー。コミックスにおけるアクアマンのオリジン(いくつもあるけど)をうまく脚色できてるかな。政府のエージェントや美人パイロットなんかも出てきます。

「ヤング・スーパーマン」のプロデューサーが制作しただけあって、全体的な雰囲気は「ベイウォッチ版ヤング・スーパーマン」といったもの。白人の美男美女が(しかも今回は水着で)多数登場するというのはワーナーの得意とするスタイルすね。でも主演のハートリーは「クラークス」のジェフ・アンダーソンに似てるせいか、なんかマヌケそうな感じ。そしてキャストは全般的に演技ヘタ。というかヴィング・レイムズってあんなにセリフまわしが辿々しかったっけ?

それでも決して悪い作品ではないし、「水中で暮らせるだけ」という設定が災いしてか、コミックスにおいても扱いの難しいアクアマンをうまくTVにもってきた手腕は賞賛に値する。iTMSでの売れ行きもトップを走ってるようだし、もしかしたらミッドシーズン用の作品として復活するかも?でもハートリーは「ヤング・スーパーマン」にグリーン・アローことオリバー・クイーン役で準レギュラー出演することが早々と決まったそうな。金髪の役者は人気があっていいね。

個人的には実写版ブラック・マンタがぜひ見てみたかったのです。

「Chappelle’s Show – The Lost Episodes」鑑賞

こないだコメディ・セントラルが放映して、すぐさまDVD化された「Chappelle’s Show – The Lost Episodes」を観る。 これは「Chappelle’s Show」の成功にまつわるプレッシャーによってデイブ・シャペルがダウンしてしまう前に撮っていたスケッチを再編集して3つのエピソードにしたもので、司会はシャペルの代わりにドネル・ラウリングスとチャーリー・マーフィー(エディの兄貴。顔がそっくり)が勤めていた。スケッチのコンセプトは今までのと大体同じで、フライドチキンの誘惑に負けそうになる黒人とか、「ララ(ローラ?)」と発音できない日本人とか、相変わらずキツい人種ネタのオンパレード。警備員やってたゲイリー・コールマンのネタなんかもあった。

興味深いのは、シャペルが有名人だと知った途端に膨大な金を要求してくる床屋とか、無名時代にフラれたガールフレンドにシャペルが復讐する話とか、シャペルの名声にまつわるスケッチがいくつか見受けられること。シーズン2の後のほうのエピソードにも、コメディ・セントラルの要求に難色を示してシーズン3の制作を断るスケッチなんかがあったけど、早くもこの頃から彼は自分が手に入れた名声と、その代償を感じ取ってたわけですね。

ちなみに代役2人が勤めてる司会は、やっぱりシャペル本人がやらないと非常に味気ない。どうしても主役不在という感じが強いから、どこかしら空気が重いんだよね。特に頭に来たのは、ある人種差別的なスケッチのあと、会場の客たちと人種差別についてのディスカッションをやらかすところ。誰もこの番組に「政治的に正しい」笑いなんて求めてないんだからさ、なんか変に偽善ぶったことはやめとこうよ。

それで肝心のシャペル自身は、撮ったスケッチがこのような形で再編集されることを拒んで、もしコメディ・セントラルがこれらのエピソードを放映したら、もう番組には戻らん、みたいなことを言ったらしい。でもコメディ・セントラルは放映しちゃったわけで、おかげで「Chappelle’s Show 」はもう新しいエピソードが作られないんだろうな。相変わらずゴタゴタが続いてるけど、これが落ち着いたらまた元気な姿を見せてくださいシャペル様。

トマス・ピンチョンの新作


あのトマス・ピンチョンの新作が年内にも発表されるらしい。何とまあ。 でも俺は前作「MASON & DIXON」を7年くらい前に買ったまま、ろくに読んでない…。ソフトカバーのくせに弁当箱くらい分厚いし、話がどんどんフラッシュバックしてって読むのが難しいのです…。新作はさらに分厚くなって992ページって誰が読むんだよ。

ちなみにこんどペンギンから新しく出る「重力の虹」の表紙(上)はフランク・ミラーが手がけてるそうな。あんまりミラーっぽくない絵だけどね。