「スター・トレック BEYOND」鑑賞

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公開したばかりなので感想をざっと。いちおうネタバレ注意。

・前作は例によってJJエイブラムスの余計な旧シリーズへのオマージュがあって「これ前にも観たよね?」的な感が拭えなかったが、今回は完全にオリジナルなストーリーなので飽きずに楽しむ事ができましたよ。ラストは結局また艦を降りて肉弾戦になるあたり、またかよ!という感じではありましたが。

・つうか予告編でもわかる通りエンタープライズ号は初っ端から大破してクルーは惑星上に不時着するわけで、宇宙船同士のバトルのようなものは殆どなし。敵の集団は「ギャラクティカ」みたいな無人ドローンだと思ってたけど、あれみんな有人なのか?あれだけ大勢のクルーが不毛な惑星で暮らしてたのか?宇宙船が出てこない一方で地上のアクションは多くて、バイクがしっかり出てくるあたりジャスティン・リンの作品だなあと。

・脚本はサイモン・ペッグが共同執筆していて、まあ基本的には悪くないかと。地上に着いたクルーがいくつかのグループに分かれるあたり、個人的に最高作の「スター・トレックIV」を彷彿とさせてくれましたよ。その一方でジェイラの存在がエクス・マキナすぎるだろうとか、悪役の計画がなんかまわりくどいとか、いろいろツッコミどころが多いのも否めない。

・アクション重視にしたため大味な内容になってしまったものの、クルーがいい感じで年取ってきたので、自分が知ってる旧シリーズの家族っぽい雰囲気になってきたのは良かったな。スポックの写真とかね、やっぱあれ出されるとホロっとくるのですよ。残念ながらアントン・イェルチンが亡くなってしまったし、出演者が契約を更新したとかしてないだのと報じられてフランチャイズとしては息切れしている印象が出てきたものの、やっとエイブラムスから監督が交代したわけだし、いちおう製作が決まってる第四作だけでなくもうちょっと作れば、かなりこなれた作品が出来てくるんじゃないでしょうか。

・しかしアダム・ヤウクの「ビースティ・ボーイズの曲を商業目的に使うな」という遺言はやはり法的拘束力はないんだろうか。まあ残るメンバーが明らかに利用許可出してるわけだが。

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